ハメス・ロドリゲス選手がコロンビア代表引退 2014年W杯得点王から15年、131試合31得点の軌跡
サッカーのコロンビア代表MFハメス・ロドリゲス選手(35)が
9月15日、同代表からの引退を発表した。
2011年にA代表デビューを果たしてから15年。
3度のワールドカップ、4度のコパ・アメリカを経験し、代表通算131試合に出場。
31得点を記録したコロンビアの背番号10が、代表での歩みに終止符を打った。
ロドリゲス選手は自身のSNSに動画を投稿し、「すべての試合、すべての喜び、すべての涙、そして共に分かち合ったすべての夢に感謝している。コロンビア代表のユニフォームを着て戦うことは、人生で最大の名誉の一つだった」とファンや関係者への感謝を伝えた。
国際サッカー連盟(FIFA)も9月15日、ロドリゲス選手の代表引退を報じている。コロンビアサッカー連盟によると、代表通算131試合は同国歴代最多で、43アシストも歴代最多。31得点は歴代2位となる。
▪️2014年W杯で世界を驚かせた「コロンビアの10番」
ロドリゲス選手の名前を世界中に知らしめたのが、2014年ブラジル・ワールドカップだった。
当時22歳だったロドリゲス選手は、コロンビアの攻撃をけん引。グループステージから決勝トーナメントまでゴールを重ね、5試合で6得点を記録した。
これは大会最多得点で、ロドリゲス選手はFIFAワールドカップのゴールデンブーツを獲得。コロンビアを同国史上初となるベスト8へ導く原動力となった。
特に世界的なインパクトを残したのが、決勝トーナメント1回戦のウルグアイ戦だ。
ペナルティーエリア手前で胸トラップからボールをコントロールすると、振り向きざまに左足でボレー。強烈なシュートがクロスバーの下を叩いてゴールへ吸い込まれた。
この一撃は2014年ワールドカップの大会最優秀ゴールに選ばれ、さらにFIFAプスカシュ賞の2014年年間最優秀ゴールにも輝いた。
この大会での活躍を受け、ロドリゲス選手は大会終了後にレアル・マドリードへ移籍。世界的なスターへの階段を一気に駆け上がった。
▪️レアル・マドリードとバイエルン 名門でプレー
クラブキャリアでも、ロドリゲス選手は欧州トップレベルを経験している。
レアル・マドリードではUEFAチャンピオンズリーグとスペイン国内リーグのタイトルをそれぞれ2度獲得。バイエルン・ミュンヘンではドイツ国内リーグを制覇するなど、欧州の名門クラブで実績を積み重ねた。
その後はエバートンなどでもプレーし、欧州、南米、北米をまたぐキャリアを築いていった。
ロイターによると、ロドリゲス選手はこれまで14クラブ、12カ国でプレー。2026年9月には母国のアトレチコ・ナシオナルへの加入が発表され、2027年6月30日までの契約を結んでいる。
代表引退によって、選手としてのキャリアそのものを終えるわけではない。
▪️2024年コパ・アメリカでは再び輝きを放った
ロドリゲス選手の代表キャリアは、2014年だけではない。
2024年のコパ・アメリカでは、コロンビアの決勝進出に貢献。大会では6アシストを記録し、コロンビアサッカー連盟によれば、1大会における同国選手の最多アシスト記録を打ち立てた。
コロンビアは決勝でアルゼンチンに敗れたものの、ロドリゲス選手自身は大会最優秀選手に選出されている。
22歳で世界を驚かせた選手が、30代半ばになっても代表の中心として存在感を示した。
そこには、単純な得点数だけでは測れない「10番」としての役割があった。
▪️3度のW杯、最後は2026年大会
ロドリゲス選手は2014年、2018年、そして2026年と、3大会のワールドカップに出場した。
2022年大会ではコロンビアが本大会出場を逃したため、4大会連続とはならなかったが、2026年大会で再び世界最高峰の舞台に戻った。
FIFAによれば、ロドリゲス選手はワールドカップ通算6得点を記録。コロンビア代表のW杯最多得点記録を保持している。
2014年の鮮烈なデビューから12年。
若きスターだった「コロンビアの10番」は、35歳で代表ユニフォームを脱ぐことになった。
▪️コロンビア代表 歴代最多131試合
代表での数字を見ると、その存在の大きさが改めて浮かび上がる。
代表通算131試合はコロンビア歴代最多。31得点は歴代2位で、43アシストは歴代最多となっている。
さらに、2014年ワールドカップの得点王、2014年プスカシュ賞、2024年コパ・アメリカ最優秀選手など、個人タイトルも数多い。
コロンビアサッカー連盟は引退を受け、ロドリゲス選手について「卓越したサッカー選手だけでなく、一つの時代を刻んだレジェンドとの別れ」とコメント。長年にわたる代表への貢献に感謝を示した。
ロドリゲス選手が代表から退くタイミングは、
母国での新たな挑戦が始まった直後でもある。
2026年9月、アトレチコ・ナシオナルへの加入が決定。
少年時代に母国を離れ、欧州、北米など世界各地でプレーしてきたロドリゲス選手が、35歳でコロンビア国内リーグに戻ってきた。
そして今回、代表からの引退を決断した。
FIFAが伝えた引退メッセージでは、ロドリゲス選手は「人生で最も重要な章の一つを閉じる時が来た」と語っている。
代表としての15年間は終わった。
しかし、クラブ選手としてのキャリアはまだ続く。
2014年ブラジル大会で世界に衝撃を与えた少年が、コロンビアの背番号10として残した記憶は、131試合、31得点、43アシストという数字だけでは語り尽くせない。
2014年のゴールデンブーツから2024年コパ・アメリカでの輝き、そして2026年ワールドカップまで。
コロンビア代表の歴史を彩ったハメス・ロドリゲス選手の「10番」の物語は、
ここで一つの区切りを迎えた。

