ポール・ウォーカーさんの弟、ブライアン再登場への出演を拒否「ワイスピ」最終章で浮上する“兄との再会”に「別れ方が本当に美しかった」

2026.9.11

世界的人気を誇るカーアクション映画「ワイルド・スピード」シリーズで、故ポール・ウォーカーさんが演じたブライアン・オコナーの再登場をめぐり、ポールさんの弟コディ・ウォーカー氏の発言が注目されている。

 

2013年に40歳で急逝したポールさんに代わり、「ワイルド・スピード SKY MISSION」(2015年公開)の撮影に参加したコディ氏は、ブライアンが最終章に登場する可能性について理解を示しながらも、自身が再び代役として出演することには慎重な姿勢を示した。

 

その理由として語ったのが、「SKY MISSION」で描かれたブライアンとの別れだった。

「SKY MISSION」で兄の代役を務めたコディ氏

ポールさんが亡くなった時、「SKY MISSION」の撮影は途中だった。

作品を完成させるため、弟のコディ氏とケイレブ氏が代役として撮影に参加。さらにVFXなどの映像技術を組み合わせ、ポールさんが演じてきたブライアンの物語を完結させた。

劇中では、ブライアンがドミニク・トレットと別れ、それぞれの道を歩み始める。

2人が車を並べて走り、最後に別々の道へ向かうラストは、シリーズを象徴する場面の一つとなった。

ポールさん自身との別れと重なる演出だったこともあり、公開後も多くのファンの記憶に残るシーンとなっている。

ヴィン・ディーゼルが「ドムとブライアンの再会」を示唆

そんなブライアンについて、最終章での再登場を期待させる発言をしたのが、ドミニク役のヴィン・ディーゼルだ。

2025年、コディ氏が主催するカーイベント「フューエル・フェスタ」に登場したディーゼルは、シリーズ最終作について、ロサンゼルスへの回帰やストリートレースなど原点回帰の構想とともに、ドムとブライアンを再会させる考えを示した。

これを受け、ブライアンが最終作でスクリーンに戻る可能性にファンの関心が集まっている。

ただし、コディ氏によれば、その場で具体的な復活方法まで知らされていたわけではないという。

コディ氏「別れ方が本当に美しかった」

米誌「エンターテインメント・ウィークリー」の取材で、コディ氏はブライアンの再登場について自身の考えを明かした。

コディ氏は、ポールさんの娘メドウさんがどう考えるかも重要だとしたうえで、自身が再びブライアンの代役を務めることについては前向きではない考えを示した。

その背景にあるのが、「SKY MISSION」でのブライアンの送り出し方だ。

コディ氏は、あの別れについて「本当に美しかった」という趣旨の思いを語っている。

兄を失った直後、実際にそのキャラクターを作品の中で送り出す役割を担ったコディ氏にとって、あのラストは特別な意味を持つ。

だからこそ、自らが再びブライアンを演じることには慎重になっているとみられる。

AIや過去映像で復活は可能に

一方で、コディ氏はブライアンの再登場そのものを否定しているわけではない。

現在はAIやVFXなど映像技術が進歩し、過去作品の未使用映像も存在するため、本人の弟が代役を務めなくてもキャラクターを登場させる方法は考えられる。

ここで問われるのは、技術的に可能かどうかではなく、作品としてどのようにブライアンを描くのかという点だ。

ポールさんの死後、「SKY MISSION」で一度物語として送り出されたブライアンを、最終章で再び登場させることがシリーズにとってどんな意味を持つのか。

ディーゼルが目指す「最後のワイスピ」

コディ氏はディーゼルについても理解を示している。

長年シリーズをともに作ってきたディーゼルにとって、ポールさんは共演者という枠を超えた存在だった。

だからこそ、シリーズの最後にドムとブライアンを再会させたいという思いには、作品への責任だけでなく、ポールさんへの思いもあると考えられる。

一方、コディ氏は自身が再び代役を務める必要性については否定的だ。

ポールさんが残したブライアンとの別れを大切にしながら、最終章でどのような形でキャラクターを扱うのか。

その判断が、シリーズの最後を大きく左右することになりそうだ。

「Fast Forever(原題)」は、2028年3月17日に全米公開予定。

ドムとブライアンの再会は実現するのか。

そして、ポール・ウォーカーさんが「SKY MISSION」に残した最後の姿を、最終章はどのようにつなぐのか。

世界中のファンが、その答えを待っている。