大谷翔平選手は満身創痍・・・頑張るパパ像の象徴 それでもドジャースの顔として立ち続けるプロ意識 ロバーツ監督もファンに異例の謝罪

2026.9.9

【©️Los Angeles Dodgers 】

ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が、大谷翔平選手のスタメン起用を見送ったことについて、試合前会見でファンに異例の謝意を示した。

大谷選手は9月7日(現地時間)のシンシナティ・レッズ戦で、4試合ぶりにスタメン復帰。ところが翌8日のレッズ戦では再び先発オーダーから外れた。

チームは大谷選手本人やトレーニングスタッフと協議したうえで、

ポストシーズンを見据え、コンディションを優先する判断を下した。


 

ロバーツ監督は「きょうはショウヘイのファンのみなさんには申し訳ない」と説明。

大谷選手の出場を楽しみに球場へ足を運ぶファンの思いを理解しながらも、指揮官として休養を決断する難しさを語った。

ただ、今回の一連の動きを単純に「大谷選手が休んだ」とだけ捉えるのは早い。

大谷選手が抱える細かな状態について、ドジャースがすべてを公表しているわけではない。しかし、メジャーの各球団は、対戦相手の主力選手を徹底的に分析する。打席での動き、スイング、走塁、守備、打球速度、反応、試合中の表情や動作に至るまで、映像やデータを積み重ねながら攻略法を組み立てていく。

つまり、ドジャースが大谷選手のコンディションについて詳細を明かしていなかったとしても、対戦する側が何も把握していないということではない。

大谷選手ほど注目度の高い選手になれば、相手チームが状態を細かく観察するのは当然だ。

どのコースを狙うのか。

どの場面で走るのか。

打席でどの程度踏み込めているのか。

変化球への対応に変化はあるのか。

そうした情報を相手が分析していることを考えれば、

大谷選手が毎試合グラウンドに立つということ自体が、決して簡単なものではない。

それでも大谷選手は、可能な限りチームのためにプレーしようとしている。

そこにあるのは、単なる「出場したい」という気持ちだけではない。

ファンへの責任、チームメートへの責任、そしてドジャースの顔として期待される役割を理解した上で、毎日コンディションと向き合っている姿勢だ。

ロバーツ監督も、その姿勢を高く評価している。

「ショウヘイは彼のプレーを見るために多くのファンが試合を観てくれていることをすごく意識している。それが彼がケガを抱えてもプレーしたがる理由の一つになっている」

指揮官はさらに、遠方から大谷選手を見るために球場へ足を運ぶファンの存在にも言及。

「彼は毎日グラウンドに立ちたがっている。私はその姿勢を本当に尊敬している」と語った。

この言葉こそ、大谷選手がドジャースにとってどれほど特別な存在なのかを物語っている。

もちろん、シーズン終盤になれば、目の前の1試合以上に重要になるものがある。

それが10月のポストシーズンだ。

ドジャースは球団史上初となるワールドシリーズ3連覇を目指している。

大谷選手を含め、主力選手のコンディションを万全に近づけることは、チームにとって最重要課題の一つになる。

ロバーツ監督は、ときにファンから不満を受けることを承知で、大谷選手を休ませる決断をする。

「だからこそ時には残念ながら私が決断しなければならないこともあって、ファンに怒られることもある」

指揮官自らがファンに謝罪するほど、大谷選手が「見たい選手」であることも事実だ。

一方で、大谷選手自身もファンの期待を十分に理解しているからこそ、できる限りグラウンドに立とうとしている。

その姿勢は、単なるスター選手のサービス精神ではない。

世界最高峰の舞台でプレーするプロフェッショナルとして、自分に求められているものを理解し、そのうえでチームの判断にも従いながらシーズンを戦い抜く。

大谷選手がドジャースの「顔」と呼ばれる理由は、数字だけではない。

相手チームから徹底的に研究され、ファンから大きな期待を寄せられ、チームからもコンディショ管理を最優先される。そのすべてを背負いながら、それでも試合に出ようとする。

それこそが、大谷選手が世界中のファンを魅了し続ける理由の一つなのだろう。

 


ドジャース、2026年レギュラーシーズン残り試合

9月9日現在、ドジャースに残されているレギュラーシーズンは18試合。

直近の対戦スケジュールは以下の通り。

 

9月9日(水)
シンシナティ・レッズ戦
本拠地・ドジャースタジアム

 

9月11日(金)
マイアミ・マーリンズ戦
敵地・ローンデポ・パーク

 

9月12日(土)
マイアミ・マーリンズ戦
敵地・ローンデポ・パーク

9月13日(日)
マイアミ・マーリンズ戦
敵地・ローンデポ・パーク

 

9月14日(月)
シンシナティ・レッズ戦
敵地・グレート・アメリカン・ボール・パーク

 

9月15日(火)
シンシナティ・レッズ戦
敵地・グレート・アメリカン・ボール・パーク

 

9月16日(水)
シンシナティ・レッズ戦
敵地・グレート・アメリカン・ボール・パーク


 

レッズとは9月上旬に続いて敵地でも4連戦が予定されており、短期間で再び対戦することになる。実際、9月9日のレッズ戦には山本由伸選手が先発予定で、翌週の敵地4連戦でも両チームの先発投手が再び顔を合わせる見込みとなっている。

この後も地区優勝争いとポストシーズンを見据えた重要な試合が続く。

ドジャースのシーズン終盤は、勝敗だけでなく、

大谷選手の状態を見極めながら戦う「総力戦」となる。


【テキスト 瞬刊モッツ 編集部】