ルバキナがガウフを逆転撃破 新世界1位と現世界1位が激突へ、USオープン決勝は頂上決戦

2026.9.11

 

女子テニスのシーズン最後のグランドスラム「USオープン」(米ニューヨーク)の女子シングルスで、エレーナ・ルバキナ選手(カザフスタン)が初の決勝進出を果たした。

準決勝では、第2シードのルバキナ選手が2023年大会の女王で第4シードのココ・ガウフ選手(米国)と対戦。第1セットを落とす苦しい展開から3-6、6-4、6-4と逆転し、2時間9分の熱戦を制した。

そして決勝では、第1シードのアーニャ・サバレンカ選手(ベラルーシ)と激突する。

大会後に世界ランキング1位へ浮上することが確定しているルバキナ選手と、現在の世界1位で今大会3連覇を狙うサバレンカ選手。

「USオープン」の女子決勝は、世界ランキングの主役が入れ替わる瞬間と、現王者の3連覇が同時に懸かる大一番となる。


 

▪️第1セットを落としたルバキナ選手が冷静な逆転劇

準決勝は、序盤からガウフ選手が主導権を握った。

ルバキナ選手は2-3の場面でこの試合初めてサービスゲームを失い、第1セットを3-6で落とす。

しかし、第2セットに入ると流れが変わった。

ルバキナ選手は4-1とリードを奪いながら4-4まで追いつかれたものの、そこから再びギアを上げる。2ゲームを連取して6-4でセットを奪い返し、勝負を最終セットへ持ち込んだ。

第3セットは互いに譲らない展開となったが、ルバキナ選手が5-3とリード。

その後、ガウフ選手にブレークバックを許したものの、直後のレシーブゲームで最初のマッチポイントを迎えると、これを逃さなかった。

最後まで集中力を切らさず、逆転で決勝への切符をつかんだ。

 

▪️USオープンでは過去最高成績を大幅更新

ルバキナ選手にとって、今回の決勝進出はUSオープンでの自身最高成績となる。

これまでは2025年大会の4回戦進出が最高だった。

今大会では1回戦でテア・フロディン選手、2回戦でジェシカ・ボウサス マネイロ選手、3回戦でユリア・スタロドゥブツェワ選手を破ると、4回戦では2018年、2020年大会を制した第13シードの大坂なおみ選手を6-1、6-4で撃破。

準々決勝ではパリ五輪金メダリストで予選から勝ち上がったジェン・チンウェン選手(中国)を3-6、6-1、6-4で下した。

そして準決勝では、2023年大会女王のガウフ選手を逆転で退けた。

強敵が続くドローを勝ち抜き、キャリア3度目となるグランドスラム決勝までたどり着いた。

 

▪️ベスト4進出で新たな世界1位が確定

今回のルバキナ選手にとって、決勝進出の意味は単なるグランドスラム初制覇への挑戦だけではない。

ベスト4進出を決めた段階で、大会終了後の世界ランキング1位が確定。

WTAランキング史上30人目の世界1位となることが決まった。

ルバキナ選手は2022年のウィンブルドンでグランドスラム初優勝を飾り、2023年全豪オープンでは決勝へ進出。さらに2026年1月の全豪オープンでは2度目のグランドスラム制覇を果たしている。

これまで世界トップの座に近づきながらも届かなかったルバキナ選手が、ついにランキングの頂点へ到達する。

その舞台が、年間最後のグランドスラムとなった。

 

▪️決勝はサバレンカとの「世界1位」対決

そのルバキナ選手を待つのが、サバレンカ選手だ。

第1シードのサバレンカ選手は準決勝で第3シードのジェシカ・ペグラ選手(米国)を7-5、6-2で破り、決勝進出を決めた。

今大会のサバレンカ選手は、USオープン3連覇を目指している。

一方、ルバキナ選手は新たな世界1位として初めて迎えるグランドスラム決勝。

つまり決勝は、単純なタイトル争いにとどまらない。

「現世界1位」のサバレンカ選手と、「新世界1位」となることが確定したルバキナ選手が、シーズン最後のグランドスラムの頂点で顔を合わせる。

世界ランキングの座とグランドスラムのタイトルをめぐる、女子テニス界の新旧トップによる直接対決となる。

 

▪️対戦成績はサバレンカがリード 直近の大舞台ではルバキナ

両者はこれまで17度対戦しており、サバレンカ選手が10勝7敗とリードしている。

ただし、今年1月の全豪オープン決勝ではルバキナ選手が6-4、4-6、6-4でサバレンカ選手を破った。

グランドスラム決勝という最も大きな舞台で、ルバキナ選手がサバレンカ選手を下した実績がある。

一方で、サバレンカ選手にとっては今回がUSオープン3連覇を懸けた決勝。

過去の対戦成績、今季の実績、そして現在のランキングを見ても、両者の実力差は極めて小さい。

 

▪️ガウフは連勝「11」でストップ

敗れたガウフ選手は、連勝記録が「11」で止まった。

ガウフ選手は前哨戦のシンシナティでツアー通算12勝目を挙げ、勢いを持ってUSオープンに乗り込んでいた。

2023年大会を制した22歳の若き女王は、再びニューヨークの頂点を目指したが、今回はルバキナ選手の逆転を許した。

それでも、前年王者として第4シードで準決勝まで勝ち上がったことは、トップレベルでの安定感を示す結果となった。

▪️新世界1位 はグランドスラム3度目の頂点へ

ルバキナ選手にとって、今回の決勝はキャリア3度目のグランドスラム決勝となる。

過去にはウィンブルドンと全豪オープンという大舞台で決勝を経験し、すでに2度のグランドスラム優勝を手にしている。

そこへ今回は、女子テニス界の頂点を示す世界ランキング1位という肩書きが加わる。

対するサバレンカ選手は、USオープン史上でも

限られた選手しか成し遂げていない3連覇を狙う。

新たな世界1位の誕生か。

それとも、現世界1位がニューヨークの王座を守り抜くのか。

2026年USオープン女子シングルス決勝は、女子テニス界の勢力図を象徴する一戦になる。