PFL 井上直樹選手 壮絶な打撃戦制し欧州デビュー白星 流血の激闘で元王者の意地示す…RIZIN榊原CEOは7月王座戦に含み

2026.5.24

前RIZINバンタム級王者の井上直樹選手(28=Kill Cliff FC)が、日本時間24日にベルギー・ブリュッセルのINGアリーナで開催された米格闘技団体「PFL」の大会「PFL Brussels: Habirora vs. Henderson」に出場し、マルシレイ・アウベス・ダ・シウバ選手(26=ブラジル)に3R判定勝ちを収めた。欧州初陣となったPFLデビュー戦で、壮絶な打撃戦を制した。


 

井上選手は昨年大みそか、「RIZIN DECADE」で王座陥落を喫して以来の再起戦。

対するアウベス・ダ・シウバ選手は、PFLバンタム級戦線で実績を残してきた実力者で、試合前から注目カードの一つとして位置づけられていた。

立ち上がりから井上選手は、自身の持ち味であるスピードと正確なジャブを軸に主導権を掌握。距離を支配しながらコンビネーションをまとめ、1ラウンド終盤には左フックをヒットさせて相手をぐらつかせる場面も作った。

しかし、第2ラウンドは一転してアウベス・ダ・シウバ選手が反撃。

接近戦の中で右フックを浴びた井上選手はダウンを奪われ、鼻から出血。

それでも試合を止めることなく前進を続け、会場の空気を一変させた。

勝負の最終ラウンドでは、両者が疲労をにじませながらも真っ向から打ち合う展開に。

井上選手はプレッシャーを受けながらも、終盤にカウンター気味の左フックをクリーンヒット。アウベス・ダ・シウバ選手がマットに崩れ落ちると、会場の観客からはこの日

最大級の歓声が上がった。

判定は2―1のスプリットデシジョン。

ジャッジ2者が井上選手を支持し、死闘に終止符が打たれた。

かなりの僅差だったが海外デビュー戦で結果を残した井上選手は、RIZINファイターとしての存在感を欧州の舞台で示した格好だ。

試合後、RIZINの榊原信行CEOは、公式YouTube配信内で「おめでとうございました。まずはしっかり休んで日本へ戻ってきてほしい」とコメントし、井上選手の奮闘を称えた。

一方で、今後についても注目が集まっている。榊原CEOは事前に、井上選手が勝利した場合、7月18日に広島グリーンアリーナで開催予定の「RIZIN LANDMARK 15 in HIROSHIMA」で、現RIZINバンタム級王者ダニー・サバテロ選手(33=米国)への挑戦を視野に入れていることを明かしていた。

ただ、この日は「鼻の負傷の状態次第。フィジカル面もメンタル面も含め、7月に間に合うかを確認したい」と慎重な姿勢を示し、正式決定には至らなかった。流血の度合いから察するに鼻骨の骨折・外傷 コンディション回復が今後の焦点となる。