五十嵐カノア選手が金メダル!28年ロス五輪へ条件付き出場資格を獲得 「夢の夢」東京銀から3大会連続へ
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愛知・名古屋アジア大会のサーフィン男子決勝が
9月29日、愛知県田原市の赤羽根町大石海岸で行われ、
東京五輪銀メダリストの五十嵐カノア選手が金メダルを獲得した。
今大会から正式競技となったサーフィンで初代王者に輝くとともに、
2028年ロサンゼルス五輪の出場資格を条件付きで獲得。
東京五輪、パリ五輪に続く3大会連続の五輪出場へ、大きな一歩を踏み出した。
▪️大雨と強風のなかで初代王者に
この日の田原市は、台風の接近による大雨と風に見舞われ、コンディションは決して穏やかではなかった。
それでも五十嵐選手は準々決勝、準決勝と勝ち上がった。
準決勝では10点満点となる「テンポイントライド」を披露。波を的確に捉えるパフォーマンスで会場を沸かせ、決勝へ進出した。
決勝を前に五十嵐選手は、
「このままいいリズムで最後の1%まで、クリーンにいいパフォーマンスを出すことに集中。最後まで楽しみたい」
と語っていた。
そして決勝でもライディングをまとめ、インドネシアのアリヤナ・イマデパジャール選手を破って金メダルを獲得した。
▪️「言葉にならない。夢の夢です」
優勝が決まると会場には「五十嵐カノアはロサンゼルス五輪内定第一号になりました!」とのアナウンスが響いた。
雨のなか傘を差して観戦していた約500人のファンからは大きな歓声が上がった。
海から上がった五十嵐選手は日の丸をまとい、ファンとグータッチ。声援に対して「雨の中ありがとうございます」と感謝を伝えた。
金メダルを手にした五十嵐選手は、
「言葉にならない。夢の夢です」
と喜びを表現。
さらに、
「雨の中、応援してくれるファンのためにいいパフォーマンスをすることを考えていた。金メダル、オリンピックはボーナスです」
と笑顔を見せた。
▪️ロス五輪出場へ「条件付き」の資格
今回の金メダルによって、五十嵐選手は2028年ロサンゼルス五輪の出場資格を条件付きで獲得した。
サーフィンのロス五輪出場枠は、国・地域ごとに男女各原則2枠。出場資格の決定には複数のルートが設定されている。
今回のアジア大会は、そのなかでは優先順位が3番目となるため、今後、より優先順位の高い条件を満たす選手が出てこなかった場合に、五十嵐選手の出場が正式に決まる仕組みだ。
つまり、今回の金メダルはロス五輪への大きな権利を手にした一方、現時点で最終的な代表決定まで完了したわけではない。
それでも日本勢の個人競技では、ロサンゼルス五輪に向けた条件付きの出場資格を獲得した選手として、五十嵐選手が今大会で大きな存在感を示した。
▪️東京で銀メダルからパリを経て 再びロサンゼルスへ
五十嵐選手は1997年10月1日生まれの28歳。
3歳からサーフィンを始め、米カリフォルニア州ハンティントンビーチで技術を磨いた。
2009年には米アマチュア連盟の大会で年間30勝を記録し、2010年には全米アマチュア王者に。2016年からチャンピオンシップツアー(CT)に参戦し、世界のトップサーファーとしてキャリアを築いてきた。
2021年の東京五輪では銀メダルを獲得。
サーフィンが正式競技となった五輪の舞台で、日本男子のエースとして歴史的なメダルを手にした。
続く2024年パリ五輪にも出場し、9位。
そして今回、アジア大会の初代王者となった。
東京、パリ、そしてロサンゼルス。
3大会連続の五輪出場が実現すれば、日本サーフィン界を代表する存在として、さらに新たな歴史を刻むことになる。

