村上宗隆選手 初のMLBポストシーズンへ「これが始まり」 アストロズとの決戦を前に語った覚悟

2026.9.29

ホワイトソックスの村上宗隆選手が9月28日(日本時間29日)、

ワイルドカードシリーズ初戦を翌日に控え、敵地ダイキン・パークで公式会見に臨んだ。

メジャー1年目にして、初めて迎えるポストシーズン。村上選手は「明日から10月の戦いができるということはすごくうれしく思いますし、ワクワクしています」と率直な心境を明かした。

対戦相手はアストロズ。3試合制のワイルドカードシリーズで、先に2勝したチームが次のステージへ進む。第1戦は米中部時間29日午後4時、日本時間30日午前6時に開始予定だ。


▪️「こういう結果になることを求めて、契約をしました」

村上選手は今季、ホワイトソックスの一員としてシーズンを戦ってきた。

契約当初からチームがポストシーズンを目指すことを意識していたといい、ここまでのチームの成長について問われると、

「こうしてポストシーズンを迎えることを目標にしていましたし、勝つ集団になるというのは僕が入った時からそう言ってました。こういう結果になることを求めて、まだこれが始まりですけど、契約をしました」

と語った。

初めて経験するメジャーのポストシーズンを、単なる到達点とは捉えていない。

シーズンを戦い抜いた先にある舞台を前にしても、村上選手の視線はさらに先を向いている。

 

▪️五輪、WBC、日本での8年間も「つながってくる」

日本で8年間プレーし、五輪やWBCなど国際舞台も経験してきた。

初めてのMLBポストシーズンで、これまで積み重ねてきた経験が生きるかと問われると、

「自分が日本で8年間やってきたキャリアに対して、いろんな経験をしてきたので、100%、経験というのはつながってくること、多いんじゃないかと思います」

と答えた。

舞台は変わっても、これまでの経験が消えるわけではない。

国内リーグ、国際大会、そしてメジャーリーグ。異なる環境で積み重ねてきた経験を、これから始まる短期決戦にどう生かすかが注目される。

 

▪️アストロズとは「僅差の試合が多かった」

ワイルドカードシリーズで対戦するアストロズとは、レギュラーシーズンでも7試合を戦った。

「勝ち越しはできませんでしたけど、僅差の試合が多かった。明日の試合をしっかり勝てるように、そこから2勝先取というのは、3試合中の頭の試合がすごく大事になってくると思う」

と話し、第1戦の重要性を強調した。

短期決戦では、一つの試合、一つのプレーがシリーズ全体の流れを左右する。

だからこそ村上選手は、まず目の前の一戦に集中する。

 

▪️「メジャー30球団すべてが勝てる集団」

アストロズだけを特別視しているわけでもない。

村上選手はメジャーリーグについて、

「メジャーの30球団すべてが勝てる集団だと僕は思っています」

と語った。

メジャーの舞台に立つ選手たちは、それぞれ高い能力を持っている。

その一方で、村上選手は「野球というのは、少しの違いで勝ち負けが生まれるスポーツ」とも説明した。

能力の高さだけでは結果が決まらない。

その日のコンディション、準備、判断、そして一つのプレー。さまざまな要素が重なった先に勝敗が生まれるという考えだ。

 

▪️「やってきた準備を何も変えることなく」

ポストシーズンという大舞台では、当然ながらプレッシャーも大きくなる。

しかし村上選手は、緊張やプレッシャーを無理に消そうとはしていない。

「緊張しているところを無理にしないようにと思わなくていい」

「プレッシャーかかっているところを無理にかかってないと思う必要もない」

と話した。

大切なのは、感情を否定することではなく、その状況を受け止めた上で冷静に戦うこと。

「そういう状況というのを、しっかり自分の中でもフィールドの中でもいろいろ整理して冷静に戦えることが一番大切。今まで1年間、経験して戦ってきたことを続けて、それを何も変えることなく、やることが大事」

と力を込めた。

レギュラーシーズン最後の3連戦を終えたことで、一区切りついたようにも見える。

しかし村上選手自身には、その感覚はないという。

「締めくくったという気持ちはまったくない」

1日のオフを挟み、再び試合が始まる。

その先には、最大で1カ月に及ぶポストシーズンの戦いが待っている。

「1年やってきたことを続けるだけですし、それだけだと思っています」

村上選手が口にしたのは、特別な舞台だからこそ特別なことをする、という発想ではなかった。

むしろ、レギュラーシーズンで積み重ねてきた準備を、そのまま大舞台へ持っていく。

初めてのMLBポストシーズンを前にしても、その姿勢は変わらない。

「明日から10月の戦いができるということはすごくうれしく思いますし、ワクワクしています」

メジャー1年目のシーズンで手にしたポストシーズンの切符。

村上選手にとって、ここがゴールではない。