女子卓球 張本美和選手 4連続ゲームを失っても折れなかった心 中国勢連破でチャンピオンズ3大会連続V
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張本美和選手(木下グループ)が、壮絶な逆転劇を制した。
卓球のWTTチャンピオンズマカオ2026は13日に最終日を迎え、女子シングルス決勝で世界ランキング3位の張本選手が、同12位の陳熠選手(中国)をゲームカウント4-3で撃破。準決勝に続いて中国勢を連破し、3月の重慶、8月の横浜に続くWTTチャンピオンズ3大会連続、通算3度目の優勝を果たした。
しかし、この勝利の価値は「中国選手を2試合連続で破った」という結果だけではない。
最も印象に残るのは、2ゲームを先取しながら4ゲーム連続で失い、逆転された後も最後まで勝負を諦めなかったことだ。
2-0から2-3。
あと1ゲーム落とせば敗戦というところまで追い込まれながら、張本選手は第6ゲームを奪い返した。
そして最終第7ゲーム。
10-10。
勝負の行方を決める最後の2ポイントを連取した。
12-10。
張本選手が最後に握ったのは、技術だけではない。
どれだけ苦しい展開になっても、自分の勝負を手放さない粘りと「心の強さ」だった。
▪️2-0の快調なスタート しかし決勝はここから動いた
第1ゲーム、張本選手は中盤から連続得点を奪い、11-7で先取。
第2ゲームも11-7。
試合開始から2ゲームを連取し、ゲームカウント2-0と優勝へ大きく前進した。
だが、陳熠選手もここで終わらなかった。
第3ゲームを11-9で奪うと、第4ゲームも11-8。
2-0だったゲームカウントは、わずか2ゲームで2-2へ戻された。
そして運命の第5ゲーム。
互いに譲らない展開からデュースに突入すると、陳熠選手が13-11で制した。
張本選手は、ついに2-3と逆転を許した。
序盤に握っていた主導権は完全に失われ、優勝まであと一歩だったはずの状況が、一転して敗戦の危機へと変わった。
▪️4ゲーム連続で失っても、張本美和は崩れなかった
ここで問われたのは、張本選手の技術だけではなかった。
2ゲームを先取した後に4ゲームを連続して失う。
しかも第5ゲームはデュースで落とし、あと1ゲームで優勝を逃すところまで追い込まれた。
それでも張本選手は、第6ゲームで再びラケットを握り直した。
11-9。
勝負を振り出しに戻す1ゲームをもぎ取り、最終第7ゲームへ。
▪️最後に試された「勝ち切る力」
最終第7ゲームも、簡単には終わらなかった。
両者が最後まで譲らず、スコアは10-10。
あと2ポイント。
どちらかが2ポイントを連取すれば、長い激戦に決着がつく。
ここで張本選手が勝負を決めた。
10-10から2ポイントを連取。
12-10。
ゲームカウント4-3。
張本選手が、2ゲーム先取から一度は逆転された決勝戦を、最後の最後で再びひっくり返した。
▪️準決勝から続いた中国勢との激戦
決勝だけが厳しかったわけではない。
張本選手は準決勝で中国の陳幸同選手を4-1で撃破。
そして決勝では、準決勝で日本の早田ひな選手を破った陳熠選手と対戦した。
中国勢を相手にした連戦。
しかも決勝では、一度は完全に流れを奪われた。
それでも、張本選手は最後に勝った。
強い相手を押し切るだけではない。
相手に流れを渡してしまった後、そこから自分を立て直す。
追い込まれた場面でも焦らず、最後の1ポイントまで勝利の可能性を残す。
今回の優勝には、そんな勝負師としての強さが凝縮されていた。
▪️3大会連続優勝 数字以上に大きい今回の勝利
張本選手にとって、WTTチャンピオンズでは3月の重慶、8月の横浜に続く3大会連続優勝。
世界のトップ選手が集まる大会で、3大会連続で頂点に立った。
その3度目のタイトルを決めたのが、4-3という激戦だったことにも大きな意味がある。
勝ち続ける選手に求められるのは、勢いだけではない。
流れを失ったとき、苦しいとき、追い込まれたときに、もう一度自分を立て直せるか。
今回の張本選手は、その力を最後の2ポイントで証明した。


