RISE 鈴木真彦選手「まだ誰もKOしていないので絶対倒したい」ジラリー撃破へ 55キロ級トーナメント参戦を懸け再浮上を狙う

2026.9.13
【©️RISE】

RISEの元バンタム級王者・鈴木真彦選手が、9月19日に東京・EBARA WAVE ARENAおおた(大田区総合体育館)で開催される「ABEMA presents RISE WORLD SERIES 2026 TOKYO.2」に向け、現在の胸中を語ったテキストが主催者より届いた。

 

鈴木選手は大会第4試合で、ISKAフリースタイル世界フェザー級王者のジラリー・キャルービー選手と対戦する。

今回の一戦は、単なるワンマッチではない。RISEが進めるバンタム級(-55kg)トーナメントへの出場権を懸けた重要な一戦となる。

鈴木選手は「同じ階級である以上、自分もトーナメントに出たいと思っていた」と語り、今回の試合を勝ち抜いた先にある優勝まで見据えている。


 

▪️大﨑孔稀の成長を実感「倒す力も身につけて強い選手になった」

鈴木選手が今回のトーナメントを強く意識する理由の一つが、同じ55キロ級で戦うライバルたちの存在だ。

特に大﨑孔稀選手については、海外での試合もチェックしているという。

「最初カットされましたけど、そこから強引に勝ちにいって、さすがだなというか強いなと思いましたね」

かつて対戦した大﨑選手について、鈴木選手は以前よりもボクシング技術が向上していると分析。

「元々なんでもできるタイプの選手だったんですけど、倒す力も身につけて強い選手になったなと思います」

現在の大﨑選手はRISEとRWSのベルトを手にする存在となった。

その勢いを止める側に回りたいのかと問われると、鈴木選手は迷いなく答えた。

「そうですね」

 

▪️大﨑、志朗に敗戦「2人にリベンジして優勝できたら最高」

鈴木選手にとって、今回のトーナメントはタイトル争いだけではない。

これまで敗れてきた相手へのリベンジという意味も持つ。

「その中で内定している大﨑選手と志朗選手の2人に僕は負けているので、2人にリベンジして優勝できたら最高ですよね」

さらに花岡竜選手や玖村将史選手らも同じ舞台に立つ可能性がある。

鈴木選手が描くのは、過去に敗れた相手を一人ずつ乗り越えながら頂点に到達するシナリオだ。

「僕が全員倒して逆転優勝するっていう良い流れにしたいです」

一時代を築いた元王者が、再び頂点を目指す。

その道のりに、今回のジラリー戦は欠かせない。

 

▪️「チャンスってそんなに何度も来ない」30歳を前に覚悟

今年30歳を迎える鈴木選手。

キャリアについて「結構大ベテランの域に入ってきていますよね」と笑いながらも、競技人生に対する目標はむしろ明確になっている。

「若い時からずっと1番強い男になりたいっていう想いがあったので、世界で1番強い男になりたいですね」

そのための舞台として、今回のトーナメントを「もってこいのチャンス」と位置付ける。

50戦近いキャリアを重ね、勝利だけでなく敗戦も経験してきた。

「自分の中でも調子が良いと思うし、落ちているなっていうよりは、色々な負けも経験したことでより良くなっているんじゃないかなと思います」

過去の敗戦を単なる後退ではなく、現在の強さにつながる経験として捉えている。

 

▪️対戦相手ジラリーを警戒「やりづらそう。でも破壊してやろう」

今回の最大のテーマとなるジラリー選手については、長身でテクニカルなタイプと分析する。

「背も高くてやりづらそうですし、上手いタイプですよね」

さらに、RISEで他の選手と対戦してきたことにも触れ、自分がその内容を上回る必要があると考えている。

「絶対に内容とかも比べられるので、他の選手とやった試合とかも全部超えて、誰もまだ倒していないから倒してやろうかなと思っています」

相性については、自らも「好きなタイプではない」と認める。

それでも勝負に対する答えはシンプルだ。

「見せるしかないでしょ」

そして、ジラリー選手についてさらに踏み込むと、

「確かにめっちゃやりにくそうではあるけど、それも破壊してやろうと思っています」

と強い言葉を口にした。

ジラリー選手は、これまでRISEの舞台で存在感を示してきた強豪。鈴木選手にとっては、トーナメントへの切符を手にするだけでなく、自らの復活を印象付けるための格好の相手となる。

 

▪️「まだ誰もKOしていない」そこが最大のモチベーション

鈴木選手が今回、何度も口にしたのが「KO」という言葉だ。

ジラリー選手はまだ誰からもKOされていない。

そこに鈴木選手は明確なターゲットを見出している。

「まだ誰もKOしていないので、それをモチベーションにしつつ絶対倒したいですね」

相手を研究し、戦術を組み立てるだけではなく、最後は自分の攻撃力でねじ伏せる。

それが鈴木選手の描く勝利の形だ。

 

▪️「知名度とかバズればいい」では無く「強ければいい」

現在の格闘技界では、SNSや動画などを通じた発信力も選手の価値を左右する。

しかし鈴木選手は、自身の考え方をこう表現する。

「今の時代って知名度とかバズればいいみたいな風潮があると思うんですけど、僕は昭和の考え方なので強ければ良いと思っています」

もちろん、それだけでは十分ではないことも理解している。

「プロとして試合内容や勝ち方でお客さんの心を掴まないといけないと、常に心がけています」

だからこそ、今回も勝利だけを求めるのではない。

強さを見せること。

そして、観客の記憶に残る試合をすること。

それが鈴木選手にとってのプロフェッショナルとしての価値になる。

 

▪️本戦へ出場できれば・・・「大﨑、玖村、志朗と全員やりたい」

今回のセレクションマッチを突破し、トーナメント本戦に進んだ場合の相手について問われると、鈴木選手は特定の一人に絞らなかった。

「3回戦えるんだったら、順番はどうでも良いですけど、大﨑と玖村と志朗に負けているので全員やりたいですね」

過去に敗れた相手との再戦を、むしろ歓迎している。

「他は眼中にないですか」と聞かれると、

「あまり興味がないですね」

と即答。

さらに「個人的には玖村将史と戦いたい」と笑いながらも、

「誰と戦ってもいいです」と続けた。

一度敗れた相手から逃げるのではなく、全員を倒して頂点へ。

鈴木選手が掲げる目標は明快だ。

 

▪️山田貴紀とは山口道場時代からの縁「当たるならいつでもやってやります」

今回のカードには、玖村将史選手対山田貴紀選手も組まれている。

山田選手とは山口道場時代に練習をともにした経験があるという。

「被っていたけど、まだ中学生とかでしたね。練習も一緒に何度かしていました」

山田選手が鈴木選手との対戦を望んでいることについても、

「勝ち上がってトーナメントに出場してきたら当たると思うし、当たるならいつでもやってやります」

と受けて立つ構えだ。

 

▪️RISE大田区大会は3大タイトルマッチ

9月19日の大田区大会は、バンタム級のトーナメント戦だけが見どころではない。

メインイベント

RISE世界スーパーフライ級王者・大﨑一貴選手と那須川龍心選手が激突。

セミファイナル

RISEスーパーライト級王者・白鳥大珠選手がYURA選手を迎える。

第7試合、

RISEフライ級王者・松本天志選手と塚本望夢選手が3度目の対戦を迎える。

王者がベルトを守るのか。

それとも挑戦者が新たな流れを生み出すのか。

その中で第4試合に組まれた

鈴木真彦とジラリー・キャルービーも、

55キロ級の勢力図を左右する重要な一戦の一つだ。


【文:高須基一朗】