フランス代表が激闘制して4大会連続ベスト8進出 ラフプレー続出のパラグアイ戦に選手たちが苦言「イエローカードが少なすぎた」
FIFAワールドカップ北中米大会の決勝トーナメント2回戦が7月5日に行われ、FIFAランキング3位のフランス代表が同41位のパラグアイ代表を1―0で下し、4大会連続となるベスト8進出を決めた。
決勝点は後半25分。
FWエムバペ選手が冷静にPKを決め、フランスが接戦をものにした。
しかし、試合内容は激しい接触プレーが相次ぐ荒れた展開となり、試合後にはフランスの選手たちが判定や相手のプレーについて率直な思いを口にした。
パラグアイは試合開始から5バックを敷き、守備を固める戦術を徹底。ボール保持者だけでなく、ボールのない場面でもエムバペ選手への厳しいマークや身体的な接触を繰り返し、フランスの攻撃を寸断した。
前半34分にはファウルを受けたエムバペ選手が相手DFを押し返したことをきっかけに両チームの選手が集まり、一触即発の緊迫した空気に包まれた。
さらに前半38分には、ゴール前へ走り込もうとしたエムバペ選手が相手DFの腕による接触を受けたように見える場面もあったが、主審はプレーを流し、VARによる介入も行われなかった。
その後もPKスポットを踏み荒らすような行為や、ボールとは関係のない場面での接触プレーが散見されるなど、フランス側にはストレスの溜まる90分となった。
一方で、試合中にパラグアイへ提示された警告は極めて少なく、
主審の判定を巡る議論も世界中に広がる結果となった。
試合後、選手たちはそれぞれ冷静な口調で試合を振り返った。
バルコラ選手は「これほど激しい接触や後ろから押される場面が続く試合は初めての経験でした」とコメント。サリバ選手も「相手にはもう少しイエローカードが出てもよかったと思う。そうすれば試合はもう少し落ち着いた展開になっていたのではないか」と主審の判定に言及した。
また、チェルキ選手は「審判について多くを語るつもりはありませんが、皆さんも試合を見ていたはずです。ファウルは30回、40回ほどあったように感じましたが、相手へのイエローカードはほとんどありませんでした」と、不満を隠さなかった。
もっとも、こうした展開はチームとして想定していたという。
デシャン監督からは試合前、「パラグアイは相手を冷静さから引き離すことを得意とするチームだ」と指示を受けており、選手たちは挑発や激しい接触に乗らないことを意識して試合へ臨んでいた。
チェルキ選手は「今日は美しいサッカーを見せる試合ではありませんでした。しかし、フランス代表は技術だけのチームではないことを証明できたと思います。相手が激しい勝負を挑んでくるなら、私たちも戦えるチームです」と力強く語った。
一方のバルコラ選手も「厳しいプレーを受けても、やり返してはいけないと自分に言い聞かせていました。本当に難しい試合でしたが、勝利できたことが何より大きいです」と振り返り、我慢と忍耐を必要とした苦しい試合を勝ち切った価値を強調した。

