【MMA】スコット・コーカー氏が新団体「Ki MMA」始動 32人世界GPを4大陸で開催へ リング復活&決勝は1日2試合

2026.9.15

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ストライクフォースにベラトールとMMAの人気団体をプロデュースしてきた経歴を持つスコット・コーカー氏が、再びMMAプロモーションの最前線に戻ってくる。

コーカー氏は9月14日、米ニューヨークで新たなMMA団体「Ki MMA(キーMMA)」を正式発表。2027年第1四半期のスタートを予定し、旗揚げの目玉として、北米、南米、欧州、アジアの4大陸を舞台にした32人制のフェザー級グランプリを開催する構想を発表。

コーカー氏が過去のMMAで培われたトーナメント文化を現代に持ち込もうとしている点に注目が集まっている。


 

▪️「Ki MMA」が2027年始動へ コーカー氏が再びMMAの舞台に

「Ki MMA」は、コーカー氏と長年タッグを組んできたマッチメーカーのリッチ・チョウ氏も参加する新団体。

チョウ氏はストライクフォース、ベラトール時代にもコーカー氏と仕事をしており、今回の新団体では選手との関係を担当する重要な役割を担う。

さらにメディア業界で実績を持つピーター・レヴィン氏が会長を務める。

コーカー氏はストライクフォースをUFC買収前の有力プロモーションへ成長させ、その後はベラトールのトップとして世界的な選手を集めてきた人物。ベラトールは2023年にPFLへ買収されており、今回の「Ki MMA」は、コーカー氏にとって新たなMMAビジネスへの本格復帰となる。

 

▪️最大の特徴は「ケージ」ではなく「リング」

Ki MMAの大きな特徴の一つが、試合会場だ。

UFCやPFLをはじめ、現在の主要MMA団体の多くが金網ケージを採用するなか、Ki MMAはリングを使用する。

海外報道では24フィート×24フィートのリングが発表されたと伝えられており、コーカー氏が日本の格闘技文化に強い関心を持ってきたこととも無関係ではないとみられている。

実際、コーカー氏はベラトール時代から日本市場との関係を築いてきた。

ベラトールとRIZINの交流もその一つで、今回のリング採用について海外メディアは、日本のMMAや過去の格闘技興行を意識したスタイルだと報じている。

ケージが現代MMAの象徴となっている中で、あえてリングを選択する。

これは単なる会場設備の違いではなく、Ki MMAが既存の大型MMA団体とは異なる視覚的なブランドを作ろうとしていることを示すポイントになりそうだ。

 

▪️32人による「世界グランプリ」4大陸から8人ずつ

旗揚げ大会の中心となるのが、32人によるフェザー級グランプリだ。

対象となるのは145ポンド、約66kgのフェザー級。

北米、南米、欧州、アジアの4地域から、それぞれ8人ずつを選出する。

つまり、

  • 北米8人
  • 南米8人
  • 欧州8人
  • アジア8人

という計32人の構成になる。

 

各地域では予選トーナメントを行い、

それぞれの地域王者を決定。

その4人が世界大会へ進出する形式だ。

Reutersも、各大陸から8人を選出し、地域大会を経て各大陸の代表を決定する構想を報じている。

 

▪️決勝は「1日2試合」昔ながらの過酷なトーナメント方式を復活

今回の計画で特に興味深いのが、世界決勝の形式だ。

4大陸の王者が集結した最終大会では、準決勝と決勝を同じ日に実施する構想。

つまり、勝ち上がった選手は1晩で2試合を戦うことになる。

コーカー氏自身も海外メディアの取材で、かつてのMMAでは大会当日に複数試合を勝ち抜くトーナメントが行われていたことを念頭に置いた構想を説明している。

コーカー氏がこの形式について、

過去のUFC、PRIDE、K-1などで見られたトーナメント文化を意識していると報じている。

一方で、現代MMAでは選手の安全管理やコンディション調整がより重視されている。

そのため、1日2試合という形式を大規模な国際大会で実現することは、

Ki MMAの独自性であると同時に、今後の運営面でも重要なポイントだ。

 

▪️若手優良株の選手を中心に発掘 18~25歳をターゲットに

Ki MMAは、完成されたスター選手だけを集める団体を目指しているわけではない。

海外報道によると、コーカー氏は18歳から25歳程度の若いファイターをターゲットにしており、これから世界的なスターへ成長する選手を発掘する方針を示している。

一方で、トップクラスのフリーエージェント獲得にも積極的な姿勢を見せている。

つまり、

「若手を育てる」

だけではなく、

「すでに実力のある選手も獲得する」

という二つの方向からロスターを構築する考えだ。

この点は、ストライクフォースやベラトールで数多くのスター選手を育ててきたコーカー氏の経験が生かされる可能性がある。

 

▪️すでに世界各地で開催候補 日本も候補地に

Ki MMAは名称発表と同時に、グローバル展開も打ち出している。

Reutersによると、開催候補として米国、アイルランド、ハンガリー、ブラジル、日本、韓国、さらにイタリアまたはフランスが挙げられている。

日本が候補に含まれている点は、国内MMAファンにとっても見逃せない。

コーカー氏はこれまで日本の格闘技市場との関係を築いてきただけに、日本大会が実現すれば、Ki MMAにとって単なる海外興行ではなく、ブランドを確立する重要な舞台になる可能性がある。

 

▪️レジェンドが集結 「コーカー・ブランド」も健在

ニューヨークで行われた発表の場には、ロイス・グレイシー、ランディ・クートゥア、エメリヤーエンコ・ヒョードル、フランク・シャムロック、クリス・サイボーグ、ネイト・ディアス、マーク・コールマンら、MMA史を彩ってきたレジェンドが姿を見せたと海外報道で伝えられている。

さらにスケートボード界のレジェンド、トニー・ホーク氏の名前も登場した。

競技団体の立ち上げでありながら、格闘技だけに閉じないスターやクリエイターを巻き込んでいる点も、Ki MMAの特徴。

コーカー氏自身のプロモーション哲学を色濃く反映したプロジェクトといえる。

 

▪️放送局、選手、初回大会の詳細はこれから

一方、現時点ではまだ発表されていない気になる点も多い。

初回大会の具体的な日程や会場、放送パートナー、

出場選手については正式発表されていない。

ただNetflixにParamountが最大の興味を占めていることから、

このどちらが主要プラットホームになる可能性は高い。

32人のグランプリを実現するためには、

各地域からどのような選手を集めるのかも最大の焦点となる。

特にフェザー級は世界的にも人材層が厚い階級だけに、

日本人ファイターも誰が、この32人の枠に入るのかによって、

大会そのものの価値は大きく変わってくる。

日本、韓国、ブラジル、欧州など複数地域での大会開催が実現すれば、単発のグランプリではなく、世界各地から選手を発掘するスカウティングシステムとして機能する可能性もある。