岡本和真選手が日本人 右打者歴代最多33号 シーズン終盤でも止まらぬ快音、直近7戦5発 鋭い体の回転から逆転3ラン
【©️Toronto Blue Jays 】
止まらぬ快音が、またしても本拠地を沸かせた。
ブルージェイズの岡本和真選手が14日(日本時間15日)、本拠地ロジャーズセンターで行われたタイガース戦に「6番・三塁」で先発出場。2試合連続となる33号3ランを放ち、日本人右打者によるシーズン最多本塁打記録を更新した。
しかも、この一発は単なる記録更新の本塁打ではない。チームが2点を追う7回2死一、二塁。逆転を託された場面で、岡本選手は右腕フィネガン選手の直球を捉え、左翼席2階へ運ぶ逆転3ラン。追い込まれてからの一撃で試合の流れそのものを変え、本拠地を一気にお祭り騒ぎへと変えた。
打球速度は107.3マイル(約172.6キロ)、打球角度31度、飛距離390フィート(約118.9メートル)。左翼席上段へ伸びていく強烈な放物線は、終盤戦に入っても岡本選手の打撃が勢いを失っていないことを強烈に印象づけた。
▪️シーズン終盤でも衰えない「快音」
特筆すべきは、ここにきて本塁打のペースがさらに上がっていることだ。
先週のアスレチックス戦で29号、30号を放つと、週末の本拠地オリオールズ戦では31号、32号をマーク。そして今回のタイガース戦で33号。直近7試合で5本塁打という驚異的な量産ペースに入っている。
長いメジャーシーズンも終盤戦。
しかし岡本選手のバットからは、疲労を感じさせるどころか、むしろ打席を重ねるほど鋭さを増しているような迫力が漂う。
その原動力の一つとして目を引くのが、スイング時の体の回転だ。
上半身だけでバットを振り出すのではなく、下半身から生まれた力を体の回転へつなげ、最後にバットへ伝えていく。その回転のキレが鋭く、ボールを捉えた瞬間には一気に打球を押し出すような強烈なスイングになる。
今回の33号も、追い込まれた状況から直球を仕留めた一発。タイミングを崩されることなく、しっかりと自分のスイングへ持ち込んだ。
シーズン終盤という条件を考えれば、この状態を維持していること自体が大きな意味を持つ。試合数を重ね、相手投手からの研究も進む中で、それでも本塁打を量産しているからだ。
▪️33号で鈴木誠也を抜いて日本人右打者の歴史を更新
33号によって、岡本選手は昨季カブスで32本塁打を記録した鈴木誠也選手を抜き、日本人右打者のシーズン最多本塁打記録を単独で更新した。
日本人選手全体のシーズン本塁打ランキングでは、大谷翔平選手が2025年に記録した55本を筆頭に、54本、46本、44本、34本と大谷選手の記録が上位を占める。
その中で岡本選手は33本まで到達。大谷選手の34本にもあと1本に迫り、日本人打者の歴史に新たな数字を刻んだ。
さらに今季は球団の新人最多本塁打記録を更新し続けているほか、打点でも2002年のエリック・ヒンスキー選手が記録した84打点を上回るなど、チームの歴史そのものを書き換えるシーズンになっている。
▪️前日は3連発の締めを担当
前日の32号も強烈だった。
スプリンガー選手、ゲレロ選手が連続本塁打を放った直後、岡本選手は左腕ロジャーズ選手と対戦。9球目の直球を左翼席2階へ運び、チームとして14年ぶり7度目となる3者連続本塁打を完成させた。
岡本選手は試合後、「しっかりとらえられて良かった」と振り返った。
そして翌日には、今度は逆転3ラン。2試合連続アーチという結果だけではなく、チームが必要とする場面で結果を残していることも大きい。
シーズン終盤に入っても衰え知らずのバットから快音が途切れない岡本選手。
直近7試合で5本塁打という量産ぶりは、
単なる一時的な爆発ではなく、メジャー1年目の終盤戦を駆け抜ける勢いそのものだ。



