織田裕二さん『踊る大捜査線』14年ぶり新作で胸に去来した思い 和久さんと同じ年代になって感じた“時間”

2026.9.7

映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』(本広克行監督、18日公開)の完成報告に向けたオンライン生配信が6日、東京都庁から行われ、主演の織田裕二さんをはじめ、シリーズを彩ってきたキャストが顔をそろえた。

本来は東京都庁で完成報告イベントが予定されていたが、荒天のため観客の安全を考慮して中止に。それでも生配信という形で、14年ぶりとなる新作への思いが届けられた。

その中で、多くのシリーズファンの胸を打ったのが、

織田さんが口にした「和久さん」への思いだった。


 

▪️「和久さんと同じぐらいの年になって帰ってきました」

『踊る大捜査線』が初めて世に登場したのは1997年。

織田さんが演じる青島俊作とともに、作品を長年支えてきた人物の一人が、いかりや長介さん演じる和久平八郎だった。

現場を知り尽くしたベテラン刑事として、若い刑事たちを温かく見守り、ときに厳しく、ときにユーモアを交えながら背中を押した和久。

シリーズを知るファンにとって、その存在は単なる登場人物という言葉では表せないほど大きなものになっている。

今回、織田さんは14年ぶりの新作について、

「和久さんと同じぐらいの年になって帰ってきました」

と語った。

長い時間を経て再び青島を演じる織田さん自身が、

かつて和久を演じたいかりやさんと同じくらいの年代に差しかかった。

その事実が、シリーズを長く見続けてきたファンにとっても、

さまざまな記憶を呼び起こす。

▪️過去の映像に映った和久さん「懐かしい…」

生配信では、東京都庁でシリーズの過去映像を使ったプロジェクションマッピングも披露された。

キャスト陣がその映像を見学する中、過去作の映像が流れると、織田さんは思わず「これ、今日だけ? 2カ月ぐらい毎日やらない? もったいない」と反応。

そして水野美紀さんが、

「懐かしい…和久さんもいたし」

と、いかりやさん演じる和久平八郎に思いを寄せた。

その一言には、長い年月をともに歩んできた作品だからこそ生まれる、

特別な感情がにじんでいた。

画面の中に映る和久さん。

そこには、作品の中で青島たちと過ごした時間だけでなく、1997年から現在まで『踊る大捜査線』を見続けてきた人たちそれぞれの思い出も重なっている。

 

▪️織田裕二さん「涙腺が…」14年ぶりの完成作に胸を動かされる

完成した新作を観た織田さんは、

「正直、涙腺が……」

と率直な思いを明かした。

自分自身が出演する作品を見て、ここまで感情を動かされることは多くないという。

長い時間を経て、再び青島として『踊る大捜査線』の世界に戻ってきた。

その時間の中には、作品とともに年齢を重ねたキャストの人生があり、

そして作品を見続けてきたファンの年月もある。

だからこそ、スクリーンに映し出される過去と現在が重なった瞬間、自然と胸を打つものがあったのだろう。

 

▪️和久さんを知るファンだからこそ、こみ上げるもの

『踊る大捜査線』における和久平八郎の存在は、物語の中だけにとどまらない。

若い青島たちを見守る和久さんの姿は、シリーズそのものを包み込むような温かさを持っていた。

いかりや長介さんが演じた和久さんを知る世代にとって、過去の映像にその姿が現れるだけで、当時の場面やセリフ、登場人物たちの表情まで一気によみがえる。

そして今回、織田さんが「和久さんと同じぐらいの年になった」と語ったことで、かつて和久さんを見ていた側の時間もまた動き出す。

あの頃、若手だった青島を見ていたファンも、今ではそれぞれの人生を歩み、作品とともに年齢を重ねている。

だからこそ、和久さんの姿を思い出した瞬間に、胸の奥から感情がこみ上げてくる。

それは悲しさだけではない。

作品に出会えたことへの懐かしさ、登場人物たちと過ごした時間、そしてもう一度青島たちに会える喜び。

さまざまな思いが重なり合うからこそ、涙が涙を呼ぶような「涙の連鎖」が生まれる。

 

▪️14年という時間を越えて、青島が帰ってくる

2012年9月公開の『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』から14年。

『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』には、

織田裕二さん、水野美紀さん、ユースケ・サンタマリアさん、

伊藤淳史さん、甲本雅裕さんらおなじみのキャストに加え、

趣里さん、白洲迅さん、佐々木蔵之介さん、

野呂佳代さん、藤吉夏鈴さん、齊藤なぎささん

新たな顔ぶれも参加。

長い歴史を持つシリーズに、新しい世代の物語が加わる。

映画は18日に公開される。