セルティックス社長 ジェイレン・ブラウン放出の理由を説明「キャップの70%が2選手では勝てない」 苦渋の決断でチーム再構築へ

2026.7.8

【©️Boston Celtics 】

NBA・セルティックスのブラッド・スティーブンス球団社長が、今オフ最大級の衝撃となったジェイレン・ブラウン選手放出の理由を明かした。エースの一角を手放す決断について、「サラリーキャップの70%を2人の選手が占めるチームでは優勝を目指し続けることは難しい」と説明し、将来を見据えたチーム再編だったことを強調した。


 

ブラウン選手のトレードは、今オフのNBAでも大きな話題となった。チームの象徴でもあった同選手の放出には驚きの声が広がり、放出理由については「フロントとの対立」や「オーナーが高額年俸を問題視した」など、さまざまな憶測が飛び交っていた。

こうした状況を受け、スティーブンス球団社長と代表オーナーのウィリアム・チズム氏が記者会見を開き、トレードの経緯を説明した。

スティーブンス球団社長は、セルティックス一筋で10年間プレーしたブラウン選手の功績に感謝を示し、「私にとっても非常につらい決断だった」と胸中を吐露。その上で、「これは人格や人間関係の問題ではなく、純粋にバスケットボールとチーム編成を考えた結果だった」と語った。

さらに、現在のNBAでは戦力の厚みが優勝争いの鍵を握ると指摘した。

「現在のチーム状況やNBAの流れ、そして今後数年間を見据えて総合的に判断した。このままでは戦い続けるのは難しいと結論づけた。サラリーキャップの70%を2人の選手が占めるチームで勝ち抜くのは簡単ではない。優勝を狙うにはスター選手だけでなく、彼らを支える選手層の厚さとキャップの柔軟性が必要だ」

また、「ジェイレンには何の問題もなかった」と繰り返し強調し、「彼が残れば攻撃の中心として多くのポゼッションを任せるべき存在だった。しかし、チーム全体の選択肢を増やし、より多様なバスケットを展開する道を選んだ。この決断への批判は受け止める覚悟がある。それでも、彼がチームを去ることは私自身も寂しく感じている」と語った。

今回のトレードでセルティックスに加入するのは、ベテランフォワードのポール・ジョージ選手。近年は故障に悩まされているものの、契約面ではブラウン選手より負担が軽く、ブラウン選手の残り3年総額約1億8300万ドル(約280億円)に対し、ジョージ選手は残り2年総額約1億1000万ドル(約170億円)となっている。

スティーブンス球団社長は、「ブラウンは主役として輝く選手だが、ジョージは主役も脇役もこなせる万能型」と評価。「使用率(USG%)」にも言及し、ジェイソン・テイタム選手を中心としたオフェンスを構築しながら、ジョージ選手がゲームメークやサポート役を担うことで、チーム全体の攻撃参加を増やす狙いを明かした。

また、今季成長を見せた若手のバイラー・シェルマン選手やウーゴ・ゴンザレス選手にも、より多くのボール保持機会を与えたい考えを示しており、今回のトレードは単なるスター選手の入れ替えではなく、チーム全体の戦力バランスと将来性を見据えた大型改革となった。