森保監督 ブラジル戦PK戦は「指名制」を明言 カタール大会の教訓生かし”勝負の責任”を自ら背負う

2026.6.29

日本代表の森保一監督が28日(日本時間29日)に

決勝トーナメント1回戦・ブラジル戦を前に記者会見を行い、

「勝利をつかめるように挑みたい」と意気込みを語った。

世界屈指の強豪との一戦を前に、試合が

PK戦にもつれ込んだ場合の重要な方針転換も明らかにした。


 

最大の注目はPKキッカーの選定方法だ。

2022年カタールW杯では、クロアチアとの決勝トーナメント1回戦でPK戦に突入。当時は選手の意思を尊重する「挙手制」を採用していたが、敗戦後には選考方法を巡って様々な議論が巻き起こった。

その経験を踏まえ、森保監督はブラジル戦では「指名制」を採用する考えを明言した。

「PK戦が濃厚になる展開になれば、キッカーの順番を事前に決めておきたい。今回は挙手制ではなく、私が決めて伝える」

勝敗を左右する極限のプレッシャーの中で、選手個人の判断に委ねるのではなく、監督自らが責任を負う姿勢を鮮明にした形だ。PK戦は技術だけでなく精神力や準備も勝敗を分けるだけに、事前に役割を明確化することで、選手が迷いなくキックに集中できる環境を整える狙いがある。

日本代表は前日に米テネシー州ナッシュビルから試合会場のヒューストンへ移動。この日はブラジル戦へ向けた最終調整を実施した。

一方で、スウェーデン戦で途中交代した板倉滉選手は全体練習に復帰したものの、左膝負傷の影響でグループリーグ第2、第3戦を欠場した久保建英選手は別メニュー調整となり、ブラジル戦の出場は厳しい状況となっている。

ブラジルはグループCを2勝1分の首位で突破した優勝候補の一角。ワールドカップでの日本との対戦は2006年ドイツ大会以来となり、その際はブラジルが4-1で勝利している。

しかし、日本代表はドイツやスペインなど世界の強豪を相手に組織力で結果を残してきた。試合が120分、さらにはPK戦までもつれ込む可能性も十分に考えられる中、森保監督が下した「指名制」という決断は、日本サッカー史を塗り替える一戦に向けた確固たる覚悟の表れだ。