井岡一翔選手、WBAバンタム級9位にランクイン 悲願の日本男子初5階級制覇へ新たな挑戦
2025.10.2
世界ボクシング協会(WBA)は9月30日(日本時間10月1日)、最新の世界ランキングを発表。元世界4階級制覇王者・井岡一翔(36)=志成=が、
スーパーフライ級から一つ階級を上げて(1.44KGの差)
バンタム級9位へと転級し、新たにランク入りした。
井岡選手は自らのキャリア集大成として、日本男子史上初となる5階級制覇を目指す構えを鮮明にした。
井岡選手は今年5月、東京・大田区総合体育館でWBA世界スーパーフライ級王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)と再戦。
10回にダウンを奪う場面を作りながらも判定で敗れ、王座返り咲きはならなかった。その一戦を経て、階級を上げる決断に踏み切ったことになる。
現役続行を明言している井岡選手は、大みそかに予定される所属ジム主催興行で再起戦に臨む見通し。
バンタム級で再出発を飾り、王座奪取への道を切り拓く計画だ。
WBAバンタム級は現在、正規王者アントニオ・バルガス(米国)、暫定王者に“リビングレジェンド”のノニト・ドネア(フィリピン)、休養王者に堤聖也(角海老宝石)が君臨。さらにランキング上位には、1位・那須川天心(帝拳)、2位・比嘉大吾(志成)、3位・井上拓真(大橋)、4位・増田陸(帝拳)と日本人選手が名を連ね、群雄割拠の様相を呈している。
茨の道をあえて挑むあたりも井岡選手らしい選択肢だ。