ボクシング 亀田京之介選手の世界戦が消滅…亀田興毅氏主催「SAIKOULUSH」キルギス大会が再び中止 混迷続く国際情勢が直撃
元世界3階級制覇王者の亀田興毅氏がファウンダーを務める海外興行「SAIKOULUSH Vol.5、6」が、5月23、24日にキルギス共和国・ビシュケクで開催予定だったが、中止となったことが16日までに判明した。
同大会では、WBA世界フェザー級5位の亀田京之介選手(27=MR)が、同級4位ルイス・ヌネス選手(ドミニカ共和国)と暫定王座決定戦を行う予定だったほか、WBA世界スーパーフライ級6位の佐野遥渉選手(LUSH)が、同級暫定王者デビッド・ヒメネス選手(コスタリカ)へ挑戦する注目カードも組まれていた。
だが、国際情勢の緊迫化が興行を直撃した。
亀田陣営関係者によると、米国とイランを巡る国際紛争の影響が依然として収束しておらず、渡航や輸送、現地運営面での不安が最後まで解消されなかったという。
「SAIKOULUSH」は当初、4月17日から19日までの3日間興行として開催予定だった。
しかし、渡航制限や機材輸送の遅延、海外スタッフ確保の問題などが浮上し延期が決定。その後、日程を5月23、24日に短縮して再設定されていたが、最終的に再開への道筋は立たず、2度目の中止という異例の事態に追い込まれた。
舞台となる予定だったのは、キルギス・ビシュケク市内のガスプロムスポーツコンプレックス。中央アジアでの大型ボクシングイベントとして期待を集めていたが、世界情勢の不透明感には抗えなかった。
特に影響が大きいのは、世界初挑戦を目前にしていた亀田京之介選手だ。
12日に大阪市内で行われた会見では、「欲しいのは正規王者のベルト。ここをきっちり倒す」と世界奪取への強い覚悟を口にしていた。
さらに、将来的なビッグマッチ構想にも言及。
来年にもフェザー級転向の可能性がある世界スーパーバンタム級4団体統一王者の 井上尚弥 の名前を挙げ、「オレとやる運命にしたろかなと思っている。それが一番のモチベーション」と語るなど、強気な姿勢を見せていた。
すでに調整は最終段階に入っており、現地入り直前での中止決定だっただけに、陣営へのダメージは計り知れない。世界戦という大舞台が、再び“幻”となった形だ。
亀田興毅氏が進める「SAIKOU LUSH」は、中央アジア市場を視野に入れた国際プロジェクトとして注目を集めてきた。しかし、相次ぐ延期と中止により、今後の開催計画にも暗雲が漂っている。

