佐々木麟太郎選手 ビザ取得待ちでマイナー合流ならず 今季デビュー見送りも来春キャンプへ準備

2026.9.18

マーリンズの佐々木麟太郎選手が、

米国でのプロ生活を思わぬ形でスタートさせている。

南カリフォルニア日米協会(JASSC)の「Next Generation Rising Star Award(次世代のスター賞)」を受賞した佐々木選手が9月17日(日本時間18日)、ロサンゼルス市内で行われた晩さん会に出席。そこで現在の所属状況について、自ら明かした。

佐々木選手は現在、マーリンズ傘下のマイナーチームに正式合流できていない。

その理由は、プロとして活動するためのビザ取得を待っているためだという。


 

▪️今季予定していたマイナーデビューは実現せず

佐々木選手は花巻東高からスタンフォード大へ進学。

学生アスリートとして競技と学業の両立に取り組んできた。

今年7月12日(米国時間)のMLBドラフトでは、マーリンズから8巡目、全体235位で指名。その後、7月20日に球団と正式契約を結び、米国でプロキャリアをスタートさせることになった。

当初は8月中にビザを取得し、9月中旬まで行われるルーキーリーグで実戦デビューする予定だったという。

しかし、ビザの取得が間に合わず、チームへの合流は見送りに。

佐々木選手自身も「まだビザが取れてなくて…チームに参加できていないんです」と現在の状況を説明した。

マーリンズのマイナー施設があるフロリダ州ジュピターには足を運んだものの、チーム練習には参加できず、自ら練習場所を探して個人トレーニングを続けているという。

マイナーリーグのシーズンも終盤を迎え、選手たちはすでにオフへ移行。今季中に実戦の舞台へ立つ機会はなくなった。

 

▪️「少しでも今年出て」実戦経験を望んでいた

佐々木選手にとって、今回のデビュー見送りは単なる予定変更ではない。

プロの舞台で自分がどの程度通用するのかを確認し、マイナーリーグがどのような環境なのかを実際の試合を通して知る機会でもあった。

「自分も早く合流したかったですし、少しでも今年出てマイナーがどういう環境なのか、自分自身の立ち位置も確認したかった」

そう率直な思いを語った。

一方で、すでに来季を見据えた準備は進めている。

来年2月のスプリングキャンプでチームに合流することを目標に、「しっかりトレーニングはできているのでそこをつなげて、2月から実戦になっていくと思うんですけど、しっかり準備していきたい」と話している。

 

▪️ビザ取得後の帰国時期は未定

現在はビザの取得を待っているため、帰国のタイミングについても流動的な状況だという。

ビザ取得後のオフを米国で過ごすのか、日本へ戻るのかについても「決めていない」と説明した。

今季は実戦デビューこそ実現しなかったものの、佐々木選手にとってはプロとしての身体づくりや環境への適応を進める期間となる。

花巻東、スタンフォード大を経て、米国でプロ野球選手としての第一歩を踏み出した21歳。

来年2月、スプリングキャンプのグラウンドに立つことができれば、そこから本格的なプロキャリアが動き始めることになる。

 

▪️日米交流への貢献も評価

今回の受賞は、野球選手としての将来性だけを評価したものではない。

JASSCは、佐々木選手について、スポーツや教育、文化交流を通じて日米両国の関係を担う次世代の存在としての可能性を評価している。

同賞を巡っては、2019年に当時エンゼルス所属だった大谷翔平選手が「International Citizens Award(国際市民賞)」を受賞。

今回はX JAPANのYOSHIKIさんも同賞を受賞し、佐々木選手とともに晩さん会に出席した。

プロとしてはまだスタート地点に立ったばかりだが、佐々木選手の米国での挑戦は、すでに野球の枠を越えた注目を集めている。

今季の実戦機会は失われた。それでも、来年2月に向けて準備する時間は残されている。

まずはビザ取得、そしてスプリングキャンプ。

佐々木麟太郎選手のメジャー挑戦は本格化していく。