村上宗隆選手がメジャー初三塁打 初の5番で32号3ランに19試合ぶりマルチ 松井秀喜さん超えの一発でホワイトソックス首位タイ浮上
【©️Chicago White Sox 】
ホワイトソックスの村上宗隆選手が、苦しい9月の流れを一気に変えるような一日を見せた。
現地時間9月17日(日本時間18日)、本拠地レートフィールドで行われたタイガース戦に「5番・一塁」で先発。メジャー移籍後初めて5番を任された試合で、初回に32号3ランを放つと、8回には一塁線を破る三塁打を記録した。
4打数2安打3打点。メジャー初の三塁打を含むマルチ安打は、8月28日以来19試合ぶりとなった。チームも3―1で勝利し、地区首位争いで大きな1勝を挙げている。
▪️初の5番打席 起用でいきなり32号で応える バックスクリーンへ豪快な一発
試合開始直後から、村上選手のバットが動いた。
0―0で迎えた1回2死一、三塁。タイガース先発のフランバー・バルデス投手が投じた初球、94.6マイル(約152.2キロ)のシンカーを捉える。
打球は中堅方向へ高々と舞い上がり、そのままバックスクリーンへ。
打球速度は109.1マイル(約175.6キロ)、飛距離は423フィート(約129メートル)。ホワイトソックスにいきなり3点をもたらす先制3ランとなった。MLB公式のStatcastデータでも、打球の強烈さが記録されている。
この一発は9月9日のパイレーツ戦以来、8試合ぶりの32号本塁打だった。
そして、村上選手にとってもう一つ大きかったのが、この日の打順だ。
メジャー1年目は主に2番を任されてきたが、ここ最近は3番、4番での起用も増加。この日はメジャー移籍後初めて5番に入った。
その新たな打順で、試合の立ち上がりから結果を残した。
▪️32号で松井秀喜さんの「31本」を更新
32号という数字は、日本人打者のメジャー1年目という視点でも大きな意味を持つ。
村上選手は今季32本塁打となり、松井秀喜さんが2004年にヤンキースで記録した31本塁打を上回った。
日本人選手の新人シーズン本塁打記録では、ブルージェイズの岡本和真選手が33本塁打でトップに立っており、村上選手はこの一発でその記録に1本差まで迫った。
また、2025年に鈴木誠也選手が記録した32本塁打にも並んだ。
海を渡った最初のシーズンで、村上選手が日本人打者の歴史に名前を刻むペースを維持していることが、改めて浮き彫りになった。
▪️8回には一塁線を破る三塁打 メジャー初の「3本目のベース」
そして、この日のハイライトは本塁打だけではなかった。
2―0で迎えた8回1死、村上選手はタイガースの右腕から一塁線を破る打球を放つ。
外野を転がる打球を見ながら、村上選手は一気に三塁へ。
記録は三塁打。
これがメジャー初の三塁打となり、8月28日のツインズ戦以来となる19試合ぶりのマルチ安打も完成させた。
本塁打だけではなく、長打を重ねて4打数2安打3打点。
9月に入ってから打撃面で苦しい時間が続いていただけに、一本のホームランで終わらず、試合終盤まで安打を積み重ねたことも印象的だった。
▪️9月は打率1割を切る苦戦 それでも一発の力は健在
村上選手にとって、ここまでの9月は決して簡単な時間ではなかった。
タイガース戦を迎えるまでの15試合では打率.096。2本塁打、6打点にとどまり、三振も31個を数えていた。
ホワイトソックスも9月は苦戦し、前日16日にはガーディアンズとの直接対決に敗戦。
一時は長く守っていたア・リーグ中地区首位から陥落していた。
その直後に迎えたタイガース戦。
チームが再び首位争いへ戻るためにも、打線の中心を担う村上選手の復調は重要なテーマになっていた。
そんな状況で飛び出したのが、初回の32号だった。
▪️ホワイトソックスも勝利 地区首位争いは再び並走
村上選手の先制3ランで主導権を握ったホワイトソックスは、
そのままタイガースを3―1で下した。
これでシカゴは77勝75敗から78勝75敗となり、
同日に試合がなかったガーディアンズと勝敗数で並んだ。
地区優勝争いは残り試合が少なくなるなか、再び横一線に近い状況へ戻っている。
チームにとっても、村上選手にとっても大きな意味を持つ勝利だった。
今季の村上選手は、5月末に右太もも裏を痛めて35試合を欠場。
それでも復帰後は本塁打を積み重ね、9月上旬には30号に到達した。
「本塁打を打てる打者」から「長打で試合を動かす打者」へ。
メジャー1年目のシーズン終盤、村上選手の打撃には新たな表情が加わり始めている。
残り試合でどこまで本塁打の数字を伸ばせるのか。

