ONE FF171=小野寺龍亮選手がルンピニーで鮮烈デビュー 三日月蹴りでダウン奪取、ロシアの無敗戦士を判定で撃破
【©️ONE Championship 】
タイ・バンコクのルンピニースタジアムで9月18日に開催された『ONE Friday Fights 171』で、小野寺龍亮選手(TEAM TEPPEN)がONE初出場を果たした。
フライ級キックボクシングで対戦したのは、9勝無敗の戦績を携えてONEの舞台に上がったロシアのカイダルベク・ガズエフ選手。小野寺選手は1ラウンドに得意の三日月蹴りでダウンを奪い、その後も距離をコントロールしながら3ラウンドを戦い抜いた。
判定は3-0。ルンピニーという世界的な格闘技の舞台で、初陣を勝利で飾った。
ONE公式の結果でも小野寺選手の勝利は「ユナニマスデシジョン」と記録されている。海外の格闘技専門サイト「MiddleEasy」も、試合のハイライトとして小野寺選手の左の蹴りからガズエフ選手がキャンバスに倒れる場面を取り上げた。
▪️空手を原点に持つ小野寺選手、ルンピニーでONEデビュー
小野寺選手はフルコンタクト空手をルーツに持ち、アマチュアキックボクシングを経て2024年3月にプロデビュー。
その後は『LEGEND』を主戦場とし、2024年にはフェザー級新人王を獲得した。タイでの試合経験も持ち、2026年3月に高校を卒業すると北海道から上京。6月からTEAM TEPPENに所属している。
今回のONE参戦時点での戦績は6勝1敗、2KO。
対するガズエフ選手も今回がONE初出場。
9勝無敗という記録を持つロシアのファイターで
フライ級キックボクシングの一戦として組まれた。
▪️1ラウンドに試合を動かした「三日月蹴り」
試合開始直後は、両者とも慎重に距離を測る展開となった。
サウスポーの小野寺選手は左の三日月蹴りを見せると、続けて左ハイ。パンチを組み合わせながら相手の反応を引き出し、ガズエフ選手の守備を探っていく。
そして試合を大きく動かしたのが、ワンツーを見せてから放った左の三日月蹴りだった。
ガードを意識させた直後にボディーへ蹴りを差し込み、ガズエフ選手からダウンを奪取。
その後も小野寺選手は左右へ動きながら左の三日月蹴りを繰り返し、ガズエフ選手がアームブロックで守れば、今度は距離を詰めて左右のボディーへパンチを集めた。
一つの武器を繰り返すだけではなく、相手の対応に合わせて攻撃の種類を変えていく展開となった。
▪️ガズエフ選手は前蹴りとミドルで距離を維持
2ラウンドに入ると、ガズエフ選手も距離を取りながら反撃。
前蹴りや右ミドルを使い、小野寺選手がパンチで前進するタイミングを外していく。
小野寺選手はワンツーから左フックをつなぎ、さらに左三日月蹴り、左ヒザ、ローと攻撃を散らした。
一方のガズエフ選手はステップを使って攻撃線から外れながら、右ミドルやハイキックを返す。
中盤にはガズエフ選手の右インローがローブローとなり、一時試合が中断。再開後は両者とも再び打撃戦に戻った。
小野寺選手は前進を止めず、ワンツーを軸に距離を縮めていく。
ただ、ガズエフ選手も単純に打ち合うのではなく、蹴って距離を取り、パンチを放っては離れる動きを繰り返した。
▪️3ラウンドは追随し続ける小野寺と動いていなして外すガズエフ
最終ラウンドでは、小野寺選手が左ストレートからプレッシャーをかける。
ガズエフ選手は右ミドル、右インロー、右ハイを織り交ぜながら距離を確保。小野寺選手が踏み込んだところには右ストレートを合わせ、接近戦を避ける展開を作った。
それでも小野寺選手は左ストレートを当て、さらに左フックを狙う。
両者の手数が大きく増えたわけではないものの、小野寺選手は攻撃を出しながら前進。ガズエフ選手は後退しながら蹴りを返すという構図が続いた。
最後まで大きな打撃戦には発展しなかったが、1ラウンドにダウンを奪った小野寺選手が攻撃の起点を作り、試合をまとめていった。
そして3ラウンド終了。
ジャッジ3者はいずれも小野寺選手を支持し、判定3-0で勝利が決まった。
北海道から上京し、TEAM TEPPENに所属してから約3カ月。
小野寺選手にとって今回のルンピニー参戦は、キャリアの新しい舞台だった。
しかも対戦相手は9勝無敗のガズエフ選手。
そこで1ラウンドに三日月蹴りでダウンを奪い、相手の距離を取りながらも最後まで攻撃を続け、3-0の判定まで持っていった。
注目のファイターの1人だ。




