ネイマール選手がついに帰還 2年8カ月ぶり代表戦出場にスタジアム総立ち 涙に包まれた“王国の象徴”復活の夜
サッカーブラジル代表の象徴が、ついにワールドカップの舞台へ戻ってきた。
北中米ワールドカップ・グループC最終戦のブラジル対スコットランド戦が24日(日本時間25日)、米マイアミで行われ、FWネイマール選手(サントス)が後半30分から途中出場。2023年10月のウルグアイ戦以来、実に2年8カ月ぶりとなるブラジル代表での公式戦出場を果たした。
後半30分、FWマテウス・クーニャ選手との交代が告げられると、スタジアムの空気は一変した。大型ビジョンにネイマール選手の姿が映し出されると、観客は一斉に立ち上がり、割れんばかりの歓声を送った。
ピッチへ足を踏み入れたネイマール選手は、その声援に応えるようにゆっくりとスタンドを見渡しながら一回転。まるで自身の帰還を確かめるかのような仕草に、会場の熱気はさらに高まった。
限られた出場時間ながら存在感は十分だった。後半44分には得意の左足から鋭いミドルシュートを放ち、ゴールこそならなかったものの、往年を彷彿とさせるプレーでファンを沸かせた。
試合はブラジルが3―0で快勝。
グループC首位で決勝トーナメント進出を決めると、試合終了後の主役は再びネイマール選手だった。スタジアムを包む大歓声を受けながら、目には涙が浮かんでいた。
その涙には、この2年8カ月の苦闘が凝縮されていたのかもしれない。
ネイマール選手は2023年10月のウルグアイ戦で左膝前十字靱帯断裂という選手生命を脅かす重傷を負った。その後も度重なる故障に苦しみ、一時は代表復帰すら危ぶまれた。それでも復活を諦めることなくリハビリを続け、今大会でサプライズ選出。しかし大会直前の5月には右ふくらはぎを負傷し、グループリーグ第1戦、第2戦も欠場していた。
それだけに、この日の出場は単なる途中出場以上の意味を持つ。ブラジルサッカー界にとっては「エースの復活」であり、世界のサッカーファンにとっては一時代を築いたスーパースターの再起を告げる瞬間だった。
ネイマール選手はブラジル代表として国際Aマッチ128試合に出場し、歴代最多となる79得点を記録。ワールドカップは4大会連続出場となり、これまでの3大会で計8得点を挙げている。



