山村紅葉さんが65歳で小説家デビュー 京都・花街と歌舞伎界を描く本格サスペンス刊行へ
【©️双葉社】
2時間サスペンス・ドラマの女王として長年親しまれてきた女優の山村紅葉さんが、65歳にして小説家デビューを果たす。デビュー作『祇園の秘密 血のすり替え』は、6月17日に双葉社から発売される。
母は、“ミステリーの女王”として数々の名作を残した作家の山村美紗さん。
自身も長年サスペンスドラマの第一線で活躍してきた山村さんが、
新たな表現の舞台として小説の世界に挑む。
本作の舞台は、京都の花街と歌舞伎界。
伝統と格式に支配された閉鎖的な世界を背景に、「家」「血」「才能」をめぐる人間模様を描く本格サスペンスとなっている。
物語では、由緒ある家系に生まれた人々が背負う宿命や、伝統を守るために下される決断が、次世代へ思わぬ波紋を広げていく。京都特有の雅やかな空気感と、そこに潜む嫉妬や欲望、愛憎が交錯し、濃密な心理劇が展開される。
作中に登場する「この子は、誰の子や?」という印象的な一節も、大きな鍵を握る。
生まれた瞬間に書き換えられた運命を軸に、“血縁とは何か”“守るべきものとは何か”というテーマが浮かび上がる構成で、ラストに向けて張り巡らされた伏線が一気に回収される展開も見どころだ。
また、山村さんがデビュー作を刊行する65歳という年齢は、母・山村美紗さんが筆を置いた年齢と重なる。偶然とも運命とも言える節目のタイミングでの小説家デビューに、注目が集まっている。
執筆について山村さんは、「パソコンではなく、母と同じように原稿用紙にペンを走らせていると、20才の頃にお茶屋さんで舞妓さんの舞を見た日や、歌舞伎役者さんが家にいらした日など、母との思い出が次々とアイデアをくれました」とコメント。
続けて、「読んで“母の血”を感じていただければ、とてもうれしゅうございます」と、作品への思いを語っている。
京都府出身の山村さんは、早稲田大学卒業後、国税専門官を経て女優へ転身。
数々の2時間ドラマやサスペンス作品で存在感を発揮し、“サスペンスの女王”として幅広い世代に親しまれてきた。


