『北斗の拳』完全新作アニメ2026年放送決定 18年ぶり復活へ─伝説が再び動き出す
© 武論尊・原哲夫
不朽の名作『北斗の拳』が、18年の沈黙を破り、2026年に完全新作アニメーションとして帰ってくる。制作は原作誕生40周年を記念した特別プロジェクトとして始動。新たなスタッフ・キャスト陣と共に、現代最高峰のアニメーション技術を駆使して、「原作の忠実な映像化」に挑む。
タイトルは『北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-』。2008年公開の劇場アニメ『真救世主伝説 北斗の拳』以来、実に18年ぶりとなる新作だ。公開された第1弾キービジュアルには、拳を握り指を鳴らすケンシロウの姿が描かれ、往年のファンに衝撃と期待を与えている。
▪️“原点回帰”を掲げた新作 ティザーは7月「Anime Expo」で初解禁
本作の続報は、7月6日(日本時間)にアメリカ・ロサンゼルスで開催される北米最大級のアニメイベント「Anime Expo 2025」内、ワーナーブラザースインダストリーパネルにて解禁される。コアミックスのアニメプロデューサー陣が登壇し、初公開となるティザーPVや主要キャスト情報が明かされる予定だ。
▪️原作者が語る「40年越しの邂逅」
シリーズ原作者である武論尊氏は、「40年前、漫画とアニメは別物という意識があり、少し距離を感じていた」と振り返りつつ、「現代の技術で“北斗”がどう蘇るのか楽しみだ」と語る。加えて、「40年間愛されてきた『北斗の拳』が、新たなアニメとして現出する。皆さんと共に楽しみたい」と、感慨深げにコメントを寄せた。
また作画の原哲夫氏も、「新たなアニメ化をありがとうございます☆」と喜びの声を届け、「連載当時20代だった私にとって、この40周年という節目に新作をいただけるとは夢にも思わなかった」と語った。キャスト陣が原作に深く向き合い演技に挑む姿勢に胸を打たれているとも述べ、「当時込めた魂が、製作陣の愛情によって再び暴れ出すのが楽しみ」と新作への期待をにじませた。
▪️世界累計1億部超、文化的遺産となった“世紀末救世主伝説”
『北斗の拳』は1983年から1988年にかけて『週刊少年ジャンプ』で連載された作品。核戦争後の荒廃した世界で、北斗神拳を受け継いだ男・ケンシロウが、哀しみと怒りを胸に悪を討ち、人々を救う姿が描かれ、社会現象を巻き起こした。
テレビアニメは1984年から放送され、最高視聴率は23.4%。劇場版やスピンオフ、2021年にはまさかのミュージカル化も果たし、今なお国内外に熱狂的なファンを持つ。累計発行部数は全世界で1億部を突破しており、今や日本のポップカルチャー史を語るうえで欠かせない金字塔である。