【車いすテニス】小田凱人選手、全仏オープン3連覇達成 史上2人目の快挙で四大大会5勝目
車いすテニスのグランドスラム「全仏オープン」(フランス・パリ/レッドクレー)は6月7日、男子シングルス決勝が行われ、世界ランク1位で第1シードの小田凱人(19)が、第2シードで同2位のアルフィー・ヒューエット(イギリス)を6-4、7-6(8-6)のストレートで下し、大会3連覇を達成。これは国枝慎吾以来、史上2人目の偉業となる。また、四大大会(グランドスラム)では通算5度目の優勝となった。
▪️3連覇の偉業、19歳の王者が貫禄見せる
小田にとって全仏オープン出場は4年連続4回目。昨年までに2連覇を果たしており、今大会も安定したプレーで勝ち上がった。
1回戦では世界6位のステファン・ウデ(フランス)を、準々決勝では同7位のダニエル・カベルサスチ(スペイン)を、準決勝では第3シードのマルティン・デ・ラ・プエンテ(スペイン)をそれぞれ撃破し、決勝進出を果たした。
▪️激戦の決勝、勝負を制したのは冷静な駆け引き
決勝の第1セット、小田は序盤から積極的な攻撃で2度のブレークに成功。中盤にヒューエットに追いつかれるも、第9ゲームで再びブレークし、直後のサービスゲームをキープしてセットを先取。
第2セットでは、第3ゲームでフォアハンドのウィナーを決めて先にブレーク。その後は互いに譲らず、2度のブレークバックを許すも、最後はタイブレークを8-6で制し、勝利を手にした。
▪️国枝慎吾に続く歴史的3連覇、四大大会通算5勝目
この勝利により、小田は2023年から続く全仏オープン3連覇を達成。これは、長年車いすテニス界を牽引してきた元世界1位・国枝慎吾に続く、史上2人目の快挙だ。
さらに、グランドスラムでの優勝は2023年の全仏以来となり、通算5度目。19歳にして圧倒的な強さを見せる小田の今後に、さらなる期待がかかる。