K-1 朝久泰央選手が攻め続けて初防衛成功 カマラを判定で撃破「K-1ナメんじゃねえよってくらい強くなる」
K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の朝久泰央選手が、王者として初めて迎えた防衛戦でベルトを守り抜いた。
9月12日、東京・国立代々木競技場第二体育館で開催された「K-1 WORLD MAX 2026」。大会第2部の第8試合で行われたスーパー・ライト級タイトルマッチで、朝久選手は挑戦者のアラッサン・カマラ選手を3-0の判定で下し、初防衛に成功した。
判定は30-29、30-29、30-28。
KOこそ奪えなかったものの、3ラウンドを通じて前進を止めず、ロー、パンチ、ミドル、ハイキックと多彩な攻撃を繰り出し続けた。
▪️K-1をナメんじゃねえ!王者が最後まで攻撃を止めない
ゴングと同時に、両者が左右のフックを交換する激しい立ち上がりとなった。
朝久選手は左ローを軸に前へ出ると、左右のフック、右ストレートを重ねていく。
カマラ選手も右ハイ、右アッパー、ワンツーなどを返し、単純に下がり続けるわけではない。
それでも朝久選手は攻撃の手数を落とさなかった。
ジャブを織り交ぜるカマラ選手に対し、左ローを何度も叩き込み、パンチから左ボディ、右ローへとつなげる。
攻撃を一つで終わらせず、次の攻撃へつなげていくことで、カマラ選手に自分の距離を作らせない。
1ラウンドから朝久選手らしい「攻め続けるファイト」が会場を包んだ。
2ラウンドに入っても流れは変わらない。
朝久選手は左ハイ、前蹴り、かかと落としと攻撃の種類を増やし、パンチだけに頼らない立体的な攻撃を展開。
ワンツー、左右フックから左ロー、左ミドルへとつなげ、ロープ際ではヒザも突き刺した。
一方のカマラ選手も、右ストレートなどで応戦。
朝久選手の攻撃に対して下がる場面が増えたものの、決定的な一撃を許さず、王者に最後までプレッシャーをかけ続けた。
途中、朝久選手のローブローで試合が一時中断。
再開後も朝久選手の前進は止まらず、前蹴り、飛びヒザ、右ローから左ハイ、ワンツー、右フック、左三日月蹴りと攻撃を重ねていった。
最終ラウンド。
朝久選手はいきなりバックハンドブローを繰り出し、さらにパンチの連打から右ローへ。
カマラ選手も右アッパーやストレートを狙うが、朝久選手は距離を取るのではなく、さらに前へ出る。
試合終盤には朝久選手がガードを下げ、顔を前に出してカマラ選手を挑発して誘う場面も見られた。
しかしカマラ選手は簡単には、その誘いに乗らない。
そこからカマラ選手がカウンターを狙うと、朝久選手は再び前へ。
最後まで攻撃のリズムを崩さず、3分3ラウンドを走り切った。
結果は3-0。
朝久選手が王座を守り、ベルトを腰に戻した。
“サバットキング”を迎えた王者
今回、朝久選手の前に立ったカマラ選手は、決して容易な挑戦者ではなかった。
セネガル・ダカール出身で、フランスを拠点とする26歳。
K-1公式プロフィールでは17戦15勝8KO、2敗。サバット・プロ-71kgトーナメント2度優勝、サバット・フランス選手権3度優勝などの実績を持つ。
2026年4月にはスーパー・ライト級まで階級を下げ、佐々木大蔵選手を相手にTKO勝ち。
K-1側からも「サバットキング」と紹介される存在で、今回の防衛戦を前に「判定になる前に試合を終わらせる」とKOへの自信を示していた。
朝久選手自身も試合前からカマラ選手の実力を認めながら、「自分の方がもっと強い」と王者としての自信を示していた。
試合後、朝久選手は勝利の喜びだけを口にしたわけではなかった。
前の試合で盟友の横山朋哉選手がKO勝利を収めたことにも触れ、自分も倒したいという思いが強くなり、力んだと振り返った。
カマラ選手については「いいヤツ」と語り、試合を終えた相手への思いも口にした。
そして最後に、朝久選手は今後への強烈な決意を示した。
「毎日死にそうなくらい頑張ってきました。K-1最高なんて生ぬるいことじゃなく、K-1ナメんじゃねえよってくらい強くなるので自分に期待してもらいたいです。やったぜベイビー」
28歳の頼もしい王者の防衛戦となった。



