古橋亨梧選手がLAギャラクシーへ完全移籍 メッシにワールドカップ北米大会効果で拡大するMLS市場 日本人選手の“アメリカシフト”加速へ
【©️LA Galaxy】
米メジャーリーグサッカー(MLS)の名門LAギャラクシーは22日、イングランド2部バーミンガム・シティから日本代表FW古橋亨梧選手を完全移籍で獲得することで合意したと発表した。契約は2030-31シーズンまで。元日本代表DF吉田麻也選手との日本人コンビ誕生にも大きな注目が集まっている。
今回の移籍は一人の日本人ストライカーの新天地決定という枠を超え、2026年FIFAワールドカップを経て急速に拡大するアメリカ・サッカー市場を象徴する動きとして、世界の移籍マーケットでも大きな意味を持ちそうだ。
セルティック時代に165試合85ゴール19アシストを記録し、国内8冠獲得に貢献した古橋選手は、昨季にバーミンガム・シティへ移籍。公式戦31試合で3ゴールを挙げた。新天地となるLAギャラクシーでは、再び得点力を武器にチームの中心として期待される。
クラブのウィル・クンツGMは、「日本代表やUEFAチャンピオンズリーグ、ヨーロッパトップリーグで培った経験はクラブにとって大きな財産になる。得点力だけでなく、ピッチ内外でクラブへ好影響をもたらしてくれる存在だ」と高く評価している。
▪️メッシ効果がMLSを「世界の移籍市場」へ押し上げる
近年のMLSは、かつての「スター選手が現役最後にプレーするリーグ」というイメージから大きく変貌を遂げている。
転機となったのは、2023年にリオネル・メッシ選手が
インテル・マイアミへ加入したことだ。
メッシ選手の加入によってスタジアムの観客動員は急増。
チケット価格や放映権価値、スポンサー収入、クラブの企業価値まで大幅に上昇し、MLS全体のブランド力は世界的に高まった。その流れは2026年北中米ワールドカップ開催によってさらに加速し、アメリカ国内ではサッカー人気がかつてない規模で拡大。MLSは世界中の有力選手が新たなキャリアを描く舞台として存在感を強めている。
▪️日本人選手にとってMLSは新たな選択肢に
こうした市場環境の変化は、日本人選手にとっても追い風となっている。
これまで海外挑戦といえば欧州が第一選択だったが、現在のMLSは競技レベルだけでなく、経済規模や国際的な露出という面でも魅力が増している。
特にアメリカは世界最大級のスポーツビジネス市場を持ち、スポンサー契約やマーケティング展開、アジア市場への発信力も非常に大きい。日本企業の北米進出も活発で、
日本人選手が持つブランド価値を高く評価するクラブも増えている。
他スポーツで言えば、MLBにNBAにはすでに日本を代表する大手企業が協賛企業へ大きく前のめりな事情にあるのは周知の事実だ。
さらに、MLSは近年、若手有望株や欧州で実績を積んだ選手の獲得を積極化。高額な移籍金や長期契約を提示するケースも増え、「欧州で活躍した選手が次の挑戦先としてMLSを選ぶ」という流れが定着しつつある。
LAギャラクシーには吉田麻也選手が在籍しており、日本代表経験者同士の連携にも期待が高まる。
そして今回の古橋選手の移籍は、単なる戦力補強ではなく、MLSが日本市場への関心を一段と強めていることを示す象徴的な補強とも言える。
2026年ワールドカップを機にアメリカ国内のサッカー人気は急拡大し、リーグ全体の資金力や国際的な評価も上昇を続けている。今後は欧州クラブだけでなくMLSも日本人選手の獲得競争に本格参入する可能性が高く、若手から日本代表クラスまで、アメリカへ活躍の場を移す選手はさらに増えていくことが予想される。

