RIZIN広島大会へ緊急参戦「怪物くん」は18歳年下の新鋭と激突 RIZINが仕掛ける世代交代マッチ
【©️RIZIN FF】
7月18日に広島グリーンアリーナで開催される『abc Presents RIZIN LANDMARK 15 in HIROSHIMA』で、緊急参戦が決まった”怪物くん”こと鈴木博昭選手(BELLWOOD FIGHT TEAM)の対戦相手が、宮川日向選手(SMOKER GYM)に決定した。
鈴木選手は、RIZIN公式YouTube番組『榊原社長に呼び出されました』へ出演し、自ら大会出場を直訴。その場で榊原信行CEOが「ごっつい相手を用意する」と約束していたが、その言葉どおり、相手には勢いに乗る若手ファイターが選ばれた。
宮川選手は、SMOKER GYMで磨き上げた攻撃的な打撃を武器とするストライカー。
現在は萩原京平選手の後輩としてTRIBE TOKYO MMAでも研鑽を積み、
打撃だけでなく総合格闘技としての完成度も着実に高めている。
格闘技との出会いは中学生時代。
友人の父親が工場内に設置したジムでスパーリングを経験したことが競技人生の原点となった。その後キックボクシングで経験を積み、専門学校進学を機に大阪へ移住。偶然入門したSMOKER GYMでMMAファイターたちの強さを目の当たりにし、
「本格的に総合格闘技で頂点を目指す」と決意したという。
地下格闘技では15戦14勝1敗という異色のキャリアを持つ一方、プロ転向後は苦難も経験した。デビュー直後には4連敗を喫したものの、そこから持ち前の打撃力を武器に復活。
3連続TKO勝利を飾るなど大きく飛躍し、
逆転勝利を含む数々の激闘で存在感を高めてきた。
RIZIN初参戦となった昨年11月の神戸大会では、MG眞介選手を豪快なカウンターストレートからTKOで沈め鮮烈デビュー。今年4月の福岡大会でも井上聖矢選手に判定勝利を収め、現在 RIZINでは2連勝中と波に乗っている。
▪️ベテランvs新世代 RIZINが描く世代交代の構図
今回のカードは、単なるスクランブルマッチではない。
鈴木選手はキックボクシング界で数々の実績を築き、近年はMMAにも本格挑戦してきたベテラン。一方の宮川選手は23歳と、41歳の鈴木選手より18歳若い新鋭だ。
興味深いのは、総合格闘技のキャリアでは宮川選手の方が豊富な経験を積んでいる点だ。
宮川選手は14戦7勝7敗、対する鈴木選手は12戦6勝6敗。
年齢や知名度では鈴木選手が上回るものの、
MMAファイターとしての実戦経験では宮川選手に軍配が上がる。
さらに宮川選手は本来バンタム級を主戦場としているが、
今回は緊急オファーを受諾し、フェザー級でのスクランブル出場を決断した。
そのチャレンジ精神もまた、
若手ファイターらしい勢いを感じさせる。
RIZINでは近年、世代交代を印象づけるカード編成が続いている。
実績十分のベテランが存在感を示すのか。
それとも、RIZIN2連勝中の宮川選手が大物食いを果たし、
一気にフェザー級戦線へ名乗りを上げるのか。
【文:高須基一朗】

