UFCヴェットーリが1年9ヶ月ぶりの復帰戦で・・・まさかの敗北
3月16日(日本時間)、米国ネバダ州ラスベガスで開催された総合格闘技イベント『UFCファイトナイト・ラスベガス104』のメインイベントにて、ミドル級ランキング8位のマービン・ヴェットーリ(31=イタリア)が、同級12位のロマン・ドリーゼ(36=ジョージア)と対戦。判定3-0で敗れ、1年9ヶ月ぶりの復帰戦を白星で飾ることはできなかった。
▪️ヴェットーリが・・・復帰戦で無念の敗北
ヴェットーリはUFCタイトル挑戦経験を持つイタリアの強豪。2023年6月にジャレッド・キャノニアに判定負けした後、負傷により長期離脱を余儀なくされた。今回は満を持しての復帰戦だったが、厳しい結果となった。
対するドリーゼは、2016年のADCCアジア大会優勝の実績を持ち、強靭なフィジカルとフィニッシュ能力の高さで知られる選手。キャリア14勝のうち11勝をフィニッシュ(8KO・3一本)で決めており、現在2連勝中と波に乗っていた。
両者は2023年3月にも対戦しているが、その際はヴェットーリが
判定勝利を収めていたが、今回はドリーゼがリベンジを果たす形となった。
▪️ヴェットーリ優勢も後半で失速
試合は序盤、長期欠場による不安を払拭するかのように、ヴェットーリが積極的に攻める展開に。1Rでは有効打数でドリーゼを上回り、リードを奪った。
2Rもスタンドでの攻防が続き、一進一退の展開に。ヴェットーリは得意のタックルにはいかず、打撃戦を選択する。
3R、ヴェットーリの左ストレートがヒットし、ドリーゼの足元がぐらつく場面も。しかし、ドリーゼは持ちこたえ、手数を増やして反撃を開始。ヴェットーリは次第にスタミナが消耗し、口呼吸が目立ち始める。
4Rに入ると、ドリーゼがさらにギアを上げ、強いプレッシャーをかけながら攻勢に転じる。左右のフック、回転バックエルボー、かかと落としなど多彩な攻撃を繰り出し、試合の主導権を握る。
5R、ヴェットーリも最後の力を振り絞って前に出るが、ドリーゼは圧力を緩めず、パンチのコンビネーションやハイキック、ミドルキックで攻め立てる終盤はドリーゼの手数が圧倒し、試合は終了。
判定3-0でドリーゼの勝利が決定。これでドリーゼは3連勝を達成。
ランキング上位に向けて大きな一歩を踏み出した。
一方のヴェットーリは、復帰戦を勝利で飾ることができなかった。
ミドル級マッチ
●マービン・ヴェットーリ(イタリア)
判定 0-3(46-49, 46-49, 46-49)
○ロマン・ドリーゼ(ジョージア)