ボクシング寺地拳四朗選手が歴史的快挙達成!3階級制覇への挑戦も視野に

2025.3.14

ボクシング寺地拳四朗選手が歴史的快挙達成!3階級制覇への挑戦も視野に

プロボクシング界にまた新たな歴史が刻まれた。

3月13日、東京・両国国技館で行われたWBC&WBA世界フライ級王座統一戦において、WBC王者・寺地拳四朗(32)がWBA王者・ユーリ阿久井政悟(28)を12回TKOで下し、見事に王座統一を果たした。この試合は、日本人同士による史上3例目の王座統一戦となり、激戦の末に拳四朗が劇的な逆転勝利を収めた。

 

■ 逆転TKOでの統一王座奪取!日本ボクシング史に名を刻む

試合序盤から終盤まで、寺地に阿久井ともにプライドをかけて

一進一退の攻防が続いた。どのラウンドも明確な差が出ないほどに、

拮抗したチカラと技術。

勝負の分かれ目は最終12回。

11Rの時点でジャッジのスコアは阿久井が優勢な事情だった。

この劣勢の中で、最終ラウンドに寺地の鋭い連打が阿久井の顔面を的確にとらえ、

レフェリーが試合を止めTKO。

この勝利により、寺地はライトフライ級に続き、

フライ級でも2団体王座統一を達成。

日本ボクシング界において、井上尚弥に次ぐ2人目の快挙となった。

井上はバンタム級とスーパーバンタム級で4団体統一を成し遂げており、

拳四朗の今後のキャリアにも大きな期待が寄せられる。

 

■ 3階級制覇へ!次なるターゲットはロドリゲスか井岡か

試合後のインタビューで寺地は、さらなる挑戦への意欲を見せた。現在、最有力候補として名前が挙がっているのがWBCスーパーフライ級王者ジェシー・ロドリゲス(25)だ。ロドリゲスは米国のボクシング専門誌「ザ・リング」が発表するパウンド・フォー・パウンドランキングで6位にランクインする世界的強豪。卓越したスピードとテクニックを兼ね備えたボクサーであり、寺地との対戦が実現すれば、世界中のボクシングファンが注目するビッグマッチとなるだろう。

また、もう一人の候補として挙がっているのが、元4階級制覇王者の井岡一翔(34)。

井岡は5月11日にWBAスーパー王者フェルナンド・マルティネスとの再戦を控えており、その結果次第では、寺地との日本人対決が実現する可能性もある。

 

■ フライ級王座を保持したままの挑戦も?新たな流れに注目

近年のボクシング界では、現在の王座を保持したまま1階級上のビッグマッチに挑戦するケースが増えている。井上尚弥もバンタム級王者時代にスーパーバンタム級転向を視野に入れながらタイトルを防衛していた。寺地も、フライ級統一王者の座を守りながら、スーパーフライ級に挑戦する可能性を示唆しており、今後の動向が注目される。

いずれにせよ、寺地拳四朗が目指す「3階級制覇」は、

ボクシング界における一大プロジェクトとなることは間違いない。