RIZIN 長崎大会 ヤマニハ選手 鮮烈の膝十字で一本勝ち 山本聖悟選手との再戦で力差を魅せた“足関節”の進化 わずか1分足らずの決着

2026.10.3

RIZIN LANDMARK 16 in NAGASAKIが10月3日、長崎スタジアムシティ HAPPINESS ARENAで開催され、バンタム級のアラン“ヒロ”ヤマニハ選手が山本聖悟選手に膝十字固めを極め、一本勝ちを収めた。

試合は1R、開始からわずかな時間で決着。

寝技を得意とするヤマニハ選手が、その持ち味を存分に発揮し、足関節によって山本選手からタップを奪った。


 

今回の一戦で興味深いのは、両者が約2年ぶりに再び対戦したことだ。

2024年11月のRIZIN LANDMARK 10 in NAGOYAで初めて対戦した際には、ヤマニハ選手が山本選手のバックを奪い、2R3分07秒にリアネイキッドチョークで一本勝ち。公式記録にも「SUB(タップアウト:リアネイキッドチョーク)」と残っている。

それから約2年。

再戦の舞台となった長崎で、ヤマニハ選手は同じ相手に今度はまったく異なる形で決着をつけた。

それが膝十字固めだった。

 

▪️ヤマニハの足関節は一過性ではない

今回の一本を象徴するのが、ヤマニハ選手の足関節への対応力だ。

ヤマニハ選手は2026年6月、約2年ぶりのMMA復帰戦を前にBreakingDownで虎之介選手と対戦し、わずか13秒で膝十字に極めて勝利したとRIZIN公式の選手紹介でも紹介されている。

つまり今回の膝十字は、突然生まれたフィニッシュではない。

もともと得意としてきたグラウンド技術に加え、近年は足関節によるフィニッシュも強烈な武器として存在感を増している。

 

▪️40歳 熟練の巧みな寝技の引き出し

ヤマニハ選手は2010年にプロMMAデビュー。

RIZINには2021年のバンタム級日本GPから参戦し、これまで倉本一真選手、手塚基伸選手、河村泰博選手、所英男選手らと対戦してきた。

2022年には手塚選手からリアネイキッドチョークで一本を奪うなど、これまでもグラップリングを武器に勝利を重ねている。

今回の山本選手との再戦では、その豊富な寝技の引き出しから、わずかな時間で足を捕らえてフィニッシュ。

打撃の攻防を長く続けることなく、得意のグラウンドに持ち込み、一瞬で勝負を終わらせた。

 

▪️「前回と同じ」では終わらせない

前回の山本選手との対戦では、バックを奪って裸絞め。

今回は膝十字。

同じ相手に対して異なるフィニッシュを見せたことで、ヤマニハ選手が持つサブミッションの幅が改めて浮き彫りになった。

さらに今回は、山本選手が前日計量で規定体重を100グラム超過。

RIZINは山本選手にイエローカード1枚、減点1を与え、ヤマニハ選手が勝った場合のみ公式記録となるノーコンテストルールで試合を実施すると発表していた。

ヤマニハ選手は60.95キロで計量をクリアしている。

その不利な条件下でも試合を成立させ、そして勝ち切った。


【文:高須基一朗 瞬刊モッツ 編集部】