女子レスリング 鏡優翔選手 前十字靱帯が完全断裂していた 負傷を抱えて逆転V「アジア大会は何が何でも出る」
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愛知・名古屋アジア大会のレスリング女子76キロ級で、鏡優翔選手(サントリー)が初優勝を果たした。
決勝ではカザフスタンのエルミラ・シズディコワを5―1で破り、自身初となるアジア大会の金メダルを獲得。女子最重量級では2002年釜山大会の浜口京子さん以来、24年ぶりとなる日本勢の金メダルとなった。
そして試合後、鏡選手が明かしたのは、金メダルの裏側にあった右膝の深刻な負傷だった。
▪️「前十字が完全断裂していて・・・」試合後に明かした事実
決勝では相手に先行される展開となった鏡選手。投げをこらえた場面では右膝を気にする様子も見せた。
試合後、鏡選手は自身の口から「前十字(靱帯)が完全断裂していて」と告白した。
負傷したのは9月上旬の練習中。周囲からは手術をすすめられたという。
それでも鏡選手は出場を諦めなかった。
「意地っ張りの私が『アジア大会は何が何でも出る』と言い張った」
膝にはぐらつく感覚がありながらも、痛みが落ち着いたことで出場を決断。大会の舞台に立つことを選んだ。
▪️痛み止めを使わず強行出場「めっちゃ痛い」
決勝後の鏡選手は、負傷の状態について「めっちゃ痛い。ジンジンしています」と率直に語った。
それでも痛み止めを打つことなく決勝を戦い抜いたという。
「やれると確信したので。最後までやり切ると誓って、頑張りました」
結果は5―1。
負傷を抱えながらも相手を振り切り、最後まで試合を成立させた。
▪️アジア大会の金メダルを私の経歴に残したい
鏡選手にとって、今回のアジア大会には特別な意味があった。
これまでアジア大会への出場経験はなく、今回が初舞台。だからこそ「何が何でも出たい」という思いが強かった。
「アジア大会に出たことがない。何が何でも出たい、このアジア大会の金メダルを私の経歴に残したい」
その言葉通り、鏡選手は名古屋のマットで結果を残した。
2024年パリ五輪では女子76キロ級で金メダルを獲得。そして今回はアジア大会で初めて頂点に立った。
▪️今後は治療へ専念 相談しながら、決めたい
一方で、競技生活はここから治療との向き合いが始まる。
前十字靱帯の完全断裂が判明していることから、今後について鏡選手は「相談しながら、決めたいと思います」と話し、治療に専念する意向を示した。
「最高の大会でした。言い訳することなく、結果を残せたことはすごく嬉しい」
負傷を抱えながら出場を決断し、最後は金メダルを手にした鏡選手。
今回の優勝は、結果だけではなく、アジア大会という舞台に懸けた本人の強い思いも刻まれる金メダルとなった。

