綾瀬はるかさん 舞台あいさつでまさかの“天然”発言 監督をめぐる一言に会場ほっこり「一人でした」

2026.10.3
【©2026「ファーストボイス」製作委員会】

綾瀬はるかさんが10月2日、東京・丸の内ピカデリーで行われた映画『ファーストボイス』の初日舞台あいさつに登壇した。

作品への思いを真剣に語る一方、着想のもととなった実際の裁判に関わった弁護士との面会について振り返る場面では、思わぬ“天然発言”も飛び出した。

会場には綾瀬さんのほか、ファーストサマーウイカさん、松本穂香さん、水川かたまりさん(空気階段)、鈴鹿央士さん、前田哲監督が登壇。映画の公開初日を迎えた喜びや、作品に込めた思いを語った。


 

▪️実話に着想を得た「ファーストボイス」

『ファーストボイス』は、日本で初めてのハラスメント裁判に挑んだ弁護士たちの実話に着想を得たフィクション作品。

職場で理不尽な嫌がらせを受け、仕事まで失った女性・上原恵をファーストサマーウイカさんが演じる。そして、恵から相談を受けた弁護士・朝日道子を綾瀬さんが演じ、前例のない裁判に向き合っていく姿が描かれている。

公開初日を迎えたこの日、綾瀬さんは作品に寄せられた感想にも触れた。

「世界を変えようとした最初の勇気に胸が熱くなる作品」「変えられる可能性を信じ、勇気を出して向き合うことは大事だと学びました」といった声が届いていることを紹介されると、綾瀬さんは笑顔で応じた。

「恵さんの第一歩が、朝日先生自身もそうですけど、世の中を変えていくという、その一人の勇気が伝わったのかなと思うと、とても嬉しいです」

作品が描く「一人の勇気」というテーマが、観客にも届いていることへの喜びをにじませた。

 

▪️福岡で弁護士本人と対面「とても格好良かった」

綾瀬さん自身も、役を演じるにあたって作品の背景を深く知る機会を得ていた。

先日、福岡を訪れた際には、映画の着想となった実際の裁判で原告代理人を務めた弁護士と面会。

「どうして弁護士になられたのかとか、今のこういう差別のことに対してどう思っているのかをお聞きしました」

そう振り返りながら、「とても格好良かった」と率直な感想を口にした。

実際に裁判に携わった人物の言葉を直接聞いたことで、演じる役柄への理解もさらに深まったようだ。

 

▪️「監督と一緒に……」からまさかの展開

ところが、ここから会場の空気が一変する。

面会時の状況について説明していた綾瀬さんは、

「監督と一緒にいろんなお話を聞かせていただいたんですけど……」

と話しながら、隣にいた前田監督のほうへ視線を向けた。

すると前田監督は、少し不思議そうな表情。

綾瀬さんもその反応を見て、

「あっ、監督はいませんでしたっけね」

と、すぐに自身の記憶を訂正した。

前田監督が「僕は以前に会っているので(行っていません)」と説明すると、綾瀬さんは「あ、監督はいなかったですね」と納得。

この思わぬやり取りに、共演者だけでなく会場からも笑いが起こった。

綾瀬さんは「一人でした、一人でした」と笑いながら訂正。真剣な作品の話が続いていた舞台上に、柔らかな空気が広がった。

 

▪️作品を通じて伝えたい「誰かを思うこと」

和やかな場面を挟みながらも、綾瀬さんは最後まで作品への思いを丁寧に語った。

面会した弁護士らも完成した映画を鑑賞したといい、「大変喜んでくださいました」と報告。

「この作品ができて良かったなと思いました」

と、公開を迎えた現在の心境を明かした。

さらに、

「一人の誰かの声や勇気が、周りの人や、社会を動かしていくというお話」

と作品のテーマを説明。

「誰かを思うことや、少し勇気をもらえるような作品になっていたらいいなと思います」

と観客へメッセージを送った。

社会を変えるきっかけは、必ずしも大きな行動から始まるとは限らない。

一人の声、一歩踏み出す勇気、そして誰かを思う気持ち。

『ファーストボイス』は、そうした小さな一歩が周囲へ広がっていく姿を描いた作品だ。