UFC332 = ナタリア・シウバが女子フライ級新王者! ワン・ツォンを判定で撃破、終盤の猛攻もしのぎ王座獲得

2026.10.4

UFC 332が10月3日(日本時間4日)、米ユタ州ソルトレイクシティのデルタ・センターで開催され、メインイベントの女子フライ級タイトルマッチでナタリア・シウバ選手がワン・ツォン選手を3-0の判定で下した。

判定は49-46、48-47、48-47。空位となっていた女子フライ級王座を手にし、シウバ選手が新王者に輝いた。

王座は前王者のヴァレンティーナ・シェフチェンコ選手が9月、負傷を理由に返上。今回の一戦は、その空位を埋めるタイトルマッチとして行われた。


 

 

▪️シウバ選手がスピードで試合を支配

1ラウンドからシウバ選手が試合の主導権を握った。

序盤から左フックをヒットさせると、ワン選手のパンチを先回りするように打撃を当て、距離を詰めた場面ではコンビネーションも繰り出す。

ワン選手が前に出ようとしても、シウバ選手はサイドへ回りながら攻撃をかわし、再び距離を取り直す。

海外報道では、このラウンドを「一方的な展開」と分析。シウバ選手がスピードと正確性で上回り、10-9でシウバ選手と評価された。

 

2ラウンドに入っても、シウバ選手の優位は変わらなかった。

中盤、シウバ選手が放ったハイキックがワン選手を捉え、一瞬ながらダウンを奪う。

ワン選手は立ち上がったものの、両者のスピード差が際立つ展開に。

シウバ選手は無理に打ち合うことなく、動きながら攻撃を重ねてポイントを獲得。ここも10-9でシウバ選手とされ、2ラウンド終了時点で20-18とリードを広げた。

 

3ラウンドになると、ワン選手は前進しながらシウバ選手をケージ際へ追い込もうとする。

しかしシウバ選手は、その動きを読んでサークルを描くように回り、距離をコントロール。

ワン選手が一気に距離を詰める場面もあったが、長く攻勢を維持することはできず、シウバ選手が打撃を当てながら主導権を維持した。

このラウンドも10-9でシウバ選手。3ラウンド終了時点で30-27とリードした。

 

後がなくなったワン選手は4ラウンドから攻撃の圧力を強めた。

コーナーからも前進するよう指示が飛び、ワン選手は積極的に距離を詰める。

それでもシウバ選手は冷静に対応。ラウンド終盤には回転系のバックキックをワン選手の頭部へ放ち、完全にはヒットしなかったものの、会場を沸かせる場面も作った。

決定的な攻撃こそ多くなかったものの、このラウンドもシウバ選手が10-9でポイントを獲得。40-36と大きくリードした。

 

▪️最終5R、ワン選手が最大のチャンスをつかむ

そして最終ラウンド。

ワン選手は前進を続け、シウバ選手をクリンチに持ち込む場面も増えていった。

ここでワン選手がこの試合最大のチャンスを迎える。

左フックがシウバ選手を捉え、シウバ選手が一瞬バランスを崩す。さらに右のパンチもヒットし、王座を懸けた最後の反撃に出る。

しかし、シウバ選手はここを耐えた。

大きなダメージを受けながらも距離を取り、最後まで試合を終わらせることに成功。

最終ラウンドは10-9でワン選手と評価されたものの、そこまでに築いたリードは大きかった。

 

▪️判定は3-0 シウバ選手が新王者に

5ラウンドを終え、両者は判定へ。

結果は49-46、48-47、48-47の3-0。

シウバ選手がワン選手を下し、空位だったUFC女子フライ級王座を獲得した。

終盤にはワン選手の強烈なパンチを受ける場面もあったが、序盤から中盤にかけてスピードと距離感を生かしてポイントを積み上げたことが、勝利につながった。

フィニッシュではなく判定による決着となったものの、5ラウンドを通して自分のリズムを維持したシウバ選手の試合運びが光った。


【文:高須基一朗 瞬刊モッツ 編集部】