村上宗隆選手 やはり千両役者!PS初アーチが決勝弾 雄たけび“確信弾”で大舞台の主役に「持ってる男」は結果で示す
【©️Chicago White Sox 】
やはり、この男は持っている―。
ホワイトソックスの村上宗隆選手(26)が、日本時間4日に行われたガーディアンズとの地区シリーズ第1戦で、4番・一塁として出場。4打数2安打2打点と結果を残し、チームを3―0の勝利へ導いた。
何より大きかったのが、0―0で迎えた4回の第2打席。先頭打者が出塁した直後、村上選手が内角高めのシンカーを完璧に捉えると、打球はそのままスタンドへ。
打った瞬間に本塁打を確信した村上選手は、打球の行方を見届けながら雄たけび。ダイヤモンドを一周すると、ベンチではナインから手荒い祝福を受けた。
これがポストシーズン初本塁打。
しかも、単なる1号ではない。チームに先制点をもたらす決勝アーチだった。
▪️「持っている男」は、やはり大舞台で結果を出す
ワイルドカードシリーズでは8打数1安打、打率.125、5三振。数字だけを見れば、村上選手にとって決して満足できるスタートではなかった。
それでも、チームは勝ち上がった。
そして迎えた地区シリーズ初戦。
4番として打席に立った村上選手は、最初の打席からセンター前へ運んでチャンスを演出すると、第2打席では豪快な一発。ポストシーズン初マルチ安打まで記録した。
苦しい流れを引きずるのではなく、舞台が大きくなったところで結果を出す。
そこに村上選手の強さがある。
野球では、シーズンを通して安定した成績を残すことがもちろん重要だ。しかし、勝負が決まる局面で一本を打てる選手は、また別の価値を持つ。
まして今回は、3勝先取の地区シリーズ第1戦。
その試合で放った一発が、チームを勝利へ導く決勝アーチになった。
まさに「千両役者」と呼ぶにふさわしい仕事だった。
▪️2度の2死満塁を凌いだ投手陣 全員で守り切る
もっとも、ホワイトソックスの勝利は村上選手の一発だけで生まれたものではない。
投手陣も見事だった。
先発のH.スミス選手は2回まで3奪三振無失点。しかし3回、2死から四球を重ねて2死満塁のピンチを招く。
ここでベナブル監督が継投を決断。
B.ハドソン選手を送り込み、無失点で切り抜けた。
さらに村上選手の本塁打で2―0とした直後の4回裏にも、A.ケイ選手が2死満塁のピンチを招く。それでも最後はライトフライに打ち取り、再び無失点。
2度の2死満塁を凌いだ。
そして6回から登板したG.テイラー選手が4イニングを無失点。最後は9回を3者連続三振で締め、5人の継投による完封リレーを完成させた。
村上選手が先に試合を動かし、投手陣がそのリードを守り切る。
まさにチーム全員でつかんだ先勝だった。
▪️守備でも存在感 村上選手が最後まで勝利に貢献
村上選手は打撃だけでも十分な存在感を示したが、守備でも仕事を見せた。
5回にはケイ選手の送球がショートバウンドとなった場面で、一塁手の村上選手がしっかりと捕球。
派手なプレーではない。
しかし、こうした一つ一つのプレーを確実に処理していくことが、ポストシーズンの緊張感の中では大きな意味を持つ。
4番として打ち、守って、チームの勝利に貢献する。
この日の村上選手は、まさにチームの中心だった。
▪️ヒーローインタビューで笑顔「完璧なホームランでした」
試合後のヒーローインタビューで、村上選手は決勝弾について「完璧なホームランでした」と笑顔。
さらに「チームが一つになって、みんなが同じ方向を向いていてすごくいい雰囲気になっていて、それが一番」とチームの一体感を強調した。
個人の一発で勝ったのではない。
自らが先頭に立って流れを作り、その後を投手陣、守備陣がつないで勝利を完成させた。
だからこそ、この一勝には大きな意味がある。
▪️「持ってる男」は、数字以上に大舞台で輝く
ポストシーズンは、レギュラーシーズンとは違う。
一つの打席、一球、一プレーが、そのままチームのシーズンを左右する。
そんな舞台で、村上選手はいきなり結果を出した。
ポストシーズン初本塁打が決勝弾。
初のマルチ安打。
4番として2打点。
そしてチームは完封勝利。
これ以上ないスタートだ。
「持っている男」と言われる選手は、ただ運がいいわけではない。
大きな舞台でチャンスが巡ってきたとき、それを結果に変えられる選手こそが、そう呼ばれる。
村上選手は、この日の一打でそれを改めて証明した。


