RIZIN長崎大会メインイベント 堀江圭功選手が地元 長崎県でパウンド&ヒジの猛攻 宇佐美正パトリック選手を相手に完全決着 2R TKO「何もかも晴らしたかった」

2026.10.3

【©️RIZIN FF】

RIZIN LANDMARK 16 in NAGASAKIが10月3日、長崎スタジアムシティHAPPINESS ARENAで開催され、地元・長崎出身の堀江圭功選手が宇佐美正パトリック選手を2R・3分32秒、TKOで下した。

ライト級71.0kgの試合として組まれた一戦は、宇佐美選手が公式計量で1.65kg超過。両陣営の協議を経て、72.65kg契約で実施された。

それでも堀江選手は試合そのものに集中。1Rから組みを軸にペースを作ると、2Rには左ヒジからパウンドを集中させ、地元ファンの大歓声のなかで勝利を決めた。


 

▪️地元の大舞台 堀江選手が背負っていた重圧

今回の試合は、堀江選手にとって単なる一戦ではなかった。

長崎出身の堀江選手は、2025年6月、約1年4カ月に及んだ負傷欠場を経て復帰。西川大和選手を1R TKOで下すと、同年9月にはホベルト・サトシ・ソウザ選手の持つRIZINライト級王座に挑戦した。

王座戦では1Rにリアネイキドチョークで一本負け。しかし、その後も歩みを止めず、2026年4月にはサトシ選手をKOした実績を持つパトリッキー・ピットブル選手と対戦し、スプリット判定で勝利した。

再び勝ち星を積み上げた堀江選手にとって、今回は故郷・長崎で迎える大きな試合。会場では登場時から地元ファンの声援が飛び、対する宇佐美選手には体重超過の影響もあってブーイングが起こる場面もあった。

 

▪️1Rから組みの攻防で削る作業 堀江選手が主導権

試合開始から両者はオーソドックス構え。

堀江選手は距離を詰めながらテイクダウンを狙い、宇佐美選手はジャブや右カーフで迎え撃つ。

宇佐美選手がテイクダウンを切る場面もあったが、堀江選手はレベルチェンジを織り交ぜながら再び組みの展開へ。シングルレッグからトップを奪うと、右のパウンドを落としていく。

宇佐美選手も下から三角絞めを狙うなど、寝技で応戦。

しかし堀江選手は上体を起こしてスペースを与えず、ハーフガードから相手を押さえ込む。

宇佐美選手が立ち上がろうとした瞬間には、堀江選手ががぶりからヒザを打ち込んだ。

ここから試合が大きく動く。

崩れた宇佐美選手に対して堀江選手がパウンドを連打。一度は動きが止まりかけた宇佐美選手だったが、そこから立ち上がり、堀江選手を押し倒す。

堀江選手はさらにギロチンチョークへ移行。

マウントギロチンまで持ち込んだものの、宇佐美選手が頭を抜き、最終的にはゴング。1Rは堀江選手が組みとグラウンドで攻勢を見せた。

 

▪️決着は2R 左ヒジが試合を終わらせる

2Rに入ると、宇佐美選手が左右のパンチで前へ出る。

堀江選手はいったん後退したものの、右を当てると一気に距離を詰め、シングルレッグからテイクダウン。

宇佐美選手はフルガードとなり、下からヒジを返す。

対する堀江選手もパウンドで応戦。地元・長崎の観客席からは、一発ごとに大きな歓声が上がった。

宇佐美選手はクローズドガードで堀江選手との距離を消そうとする。

堀江選手は細かな鉄槌を織り交ぜながら攻撃を続け、

宇佐美選手が腕を使って堀江選手の右を抑えた瞬間、左ヒジを突き刺した。

この一撃が決定打となった。

ヒジを受けた宇佐美選手は動きを止め、背を向けるような状態に。

そこへ堀江選手が左のパウンドを連続で打ち込む。

レフェリーが間に入り、2R3分32秒で試合終了。

完全決着で堀江選手が地元・長崎のメインイベントでTKO勝利を飾った。

 

激闘の直後、堀江選手は宇佐美選手のもとへ歩み寄った。

鼻を負傷した宇佐美選手が「すみません、また上がって来るんで」と声をかけると、堀江選手は「またやろう」と返答。

最後には両者がひざまずいて握手を交わした。

試合中は激しくぶつかり合った2人だが、試合が終われば互いの健闘をたたえる。

格闘技ならではの光景が、長崎の会場に残った。

 

▪️「何もかも晴らしたかった」堀江選手が地元ファンへ感謝

勝利後、堀江選手はマイクを握ると、まず会場に集まったファンへ感謝を伝えた。

そして今回の試合に向けて、自身が抱えていた思いを言葉にした。

天候を含めて良くないことが続いていると感じていたという堀江選手は、「何もかも晴らすために今日は何としても絶対に勝って、自分の気持ちと自分をこうやって応援してくれる人たちの気持ちを晴らしたい」と話した。

さらに長崎大会について言及すると、「ここに来てくれている人たちが正解です」と会場のファンに呼びかけた。

最後には、この日の夜に長崎・思案橋周辺で飲む予定であることも明かし、「もし会ったらみんな仲良く握手とか写真とか撮りましょう」と笑顔。

大会のメインを勝利で締めくくった地元の堀江選手は、リング上だけではなく、長崎の街そのものを盛り上げるような言葉で大会を締めた。


【文:高須基一朗 瞬刊モッツ 編集部】