長澤まさみさんが22年ぶりゴジラ映画出演『ゴジラ-0.0』で圧倒的な存在感 歴代シリーズを彩った俳優陣に新たな厚み

2026.9.9

【©️TOHO】

俳優の長澤まさみさんが、11月3日公開の映画『ゴジラ-0.0(ゴジラマイナスゼロ)』に出演することが発表された。長澤さんがゴジラシリーズに出演するのは、2003年公開の『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』、2004年公開の『ゴジラ FINAL WARS』以来、約22年ぶり。シリーズへの帰還が決まった。


 

今回、長澤さんが演じるのは、気象台から「大型災害対策事務局」に出向している天才気象予報官・青山真琴。新たなゴジラの脅威に対して、科学的な知識と判断力を武器に立ち向かう人物として描かれる。

最新予告では「新たにプランBを提案してもよろしいでしょうか」と作戦を提示する姿も登場。圧倒的な力で人々を追い詰めるゴジラに対し、人間側が知恵と経験を結集して対抗する物語の中で、青山の存在が重要な役割を担うことをうかがわせる。

長澤さんは「久しぶりのゴジラとの対面でしたが、その圧倒的な存在感に翻弄されながらの撮影は、ハラハラドキドキして刺激的でした」とコメント。さらに、山崎貴監督から出演の声を掛けられたことについて「感激しました」と振り返っている。

今回の復帰で大きな意味を持つのが、長澤さん自身がゴジラシリーズの歴史を知る俳優であることだ。

2003年の『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』では、小美人役でシリーズに初登場。翌2004年の『ゴジラ FINAL WARS』にも出演し、ゴジラシリーズの一時代を担った。

それから約22年。長澤さんは数多くの映画、ドラマで経験を積み、現在では日本映画を代表する俳優の一人となった。その長澤さんが再びゴジラの世界に戻ってくることで、『ゴジラ-0.0』の人間ドラマには、これまでとは異なる厚みが加わることになりそうだ。

今回のキャスト発表では、長澤さんだけでなく、國村隼さん、前原滉さん、奥野瑛太さん、井之脇海さんら実力派俳優が新たに参加することも明らかになった。

國村さんは医師・緒方役、前原さんは生物学者・村上(田中泯さん)の助手・萩原彰役、奥野さんは常磐兵吉役、井之脇さんは本田正一役を担当する。

さらに、前作『ゴジラ-1.0』から飯田基祐さん、水橋研二さんも続投。吉岡秀隆さん、山田裕貴さん、佐々木蔵之介さん、安藤サクラさん、田中美央さんらも出演する。

こうした俳優陣の顔ぶれを見ると、『ゴジラ-0.0』が単なる怪獣映画ではなく、人間たちのドラマにも大きな比重を置いていることが伝わってくる。


 

▪️1954年に誕生した「ゴジラ」

ゴジラの歴史は、1954年11月3日公開の映画『ゴジラ』から始まった。

戦後間もない日本に突如として現れた巨大生物が東京を襲う――。

初代『ゴジラ』は、単純な怪獣映画にとどまらず、戦争や核兵器、科学技術の進歩がもたらす脅威を背景に描いた作品だった。

誕生から70年以上が経過した現在も、初代ゴジラはシリーズの原点として語り継がれている。東宝は生誕70周年企画として、歴代作品を劇場で上映する「ゴジラ・シアター」を展開し、初代『ゴジラ』をはじめ、『キングコング対ゴジラ』『ゴジラVSビオランテ』などを大スクリーンで紹介した。

 

▪️昭和ゴジラから怪獣映画の時代へ

初代の成功を受け、ゴジラは次第にシリーズ化されていった。

1955年の『ゴジラの逆襲』ではアンギラスが登場。その後、『キングコング対ゴジラ』『モスラ対ゴジラ』『三大怪獣 地球最大の決戦』など、ゴジラとさまざまな怪獣が激突する作品が次々に製作された。

キングギドラ、モスラ、ラドン、メカゴジラなど、現在も世界中で知られる怪獣たちがシリーズに加わったのもこの時代だ。

1960年代から70年代にかけては、ゴジラが人類の敵だけではなく、時には地球や子どもたちを守る存在として描かれるなど、作品ごとにキャラクター性も変化した。

東宝公式も『三大怪獣 地球最大の決戦』について、ゴジラがシリーズ史上初めて人間の味方のように描かれた作品として紹介している。

 

▪️1984年に新たなゴジラが復活

1984年には『ゴジラ』が公開され、昭和シリーズの流れを受けながら、再び人類にとって脅威となるゴジラが描かれた。

その後、1990年代には『ゴジラVSビオランテ』『ゴジラVSキングギドラ』『ゴジラVSモスラ』『ゴジラVSメカゴジラ』『ゴジラVSデストロイア』などが続き、平成ゴジラシリーズを形成した。

この時代には、怪獣同士の戦いだけではなく、人類側の科学技術、環境問題、時間旅行、生命倫理など、さまざまなテーマが作品に盛り込まれていった。

1995年の『ゴジラVSデストロイア』では、ゴジラの生命そのものに焦点が当てられ、シリーズの大きな節目となった。

 

▪️そこから進化して1999年から始まったミレニアムシリーズ

1999年の『ゴジラ2000 ミレニアム』からは、新たなゴジラ映画の時代が始まった。

『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』『ゴジラ×メカゴジラ』『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』など、作品ごとに世界観をリセットしながら新たなゴジラ像が描かれた。

そして2004年には『ゴジラ FINAL WARS』が公開され、ゴジラシリーズの50周年を記念する作品として、多数の怪獣が登場する大規模な作品へと発展した。

このミレニアム期に長澤さんが出演していたことは、今回の復帰を考えるうえでも重要なポイントになる。

 

▪️長澤まさみさんが再びゴジラの世界で演じる

2003年の『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』、

2004年の『ゴジラ FINAL WARS』から約22年。

当時、シリーズの若手キャストとして出演していた長澤さんが、今度はキャリアを重ねた俳優として『ゴジラ-0.0』に戻ってくる。

しかも今回は、小美人ではなく、気象予報官という専門性を持った人物を演じる。

ゴジラという圧倒的な存在を前に、専門知識を駆使して人類側の作戦に関わる役柄だけに、長澤さんの俳優としての経験が作品の人間ドラマをさらに豊かにすることが期待される。

 

▪️ハリウッドにも広がったゴジラ人気

ゴジラの歴史は日本だけにとどまらない。

1998年にはハリウッド版『GODZILLA』が製作され、ゴジラというキャラクターが世界的な知名度を持つことを改めて示した。

さらに2014年には『GODZILLA ゴジラ』が公開され、ハリウッド版として新たなゴジラ像を構築。

その後、『キングコング:髑髏島の巨神』『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』『ゴジラvsコング』へと続く「モンスター・ヴァース」が展開され、ゴジラは世界規模の映画シリーズへと成長した。

日本発の怪獣キャラクターが、国境を越えて巨大なエンターテインメントへと発展したことは、ゴジラの70年以上にわたる歴史を象徴している。

 

▪️『シン・ゴジラ』が新たな時代を切り開く

日本では2016年に『シン・ゴジラ』が公開された。

総監督・脚本を庵野秀明さん、監督・特技監督を樋口真嗣さんが務めた同作は、現代日本にゴジラが出現した場合、政府や行政、専門家たちはどう対応するのかという視点を前面に押し出した。

ゴジラ映画でありながら、現代社会を舞台にした群像劇としても高い存在感を放ち、シリーズの可能性を改めて示した作品となった。

 

▪️『ゴジラ-1.0』で山崎貴監督が新たな歴史

そして2023年、ゴジラシリーズは大きな転換点を迎える。

山崎貴監督が監督・脚本・VFXを務めた『ゴジラ-1.0』は、戦後間もない日本を舞台に、ゴジラによって「ゼロからマイナスへ」と突き落とされる人々の姿を描いた。

神木隆之介さん、浜辺美波さん、山田裕貴さん、吉岡秀隆さん、佐々木蔵之介さん、安藤サクラさんらが出演。

ゴジラの迫力だけではなく、生き残ろうとする人々の思いを中心に据えた人間ドラマとしても描かれた。

同作は第96回アカデミー賞で、日本映画として初めて視覚効果賞を受賞。山崎監督はその後、新たなゴジラ映画でも監督・脚本・VFXを務めることが東宝から発表されている。

 

▪️『ゴジラ-0.0』へ更に厚みを増す人間ドラマ

『ゴジラ-0.0』は、『ゴジラ-1.0』の物語から2年後を舞台に、復興を遂げつつあった日本に再びゴジラの脅威が迫る物語となる。

前作から神木さん、浜辺さんらが続投する一方、新たに長澤さん、國村隼さん、前原滉さん、奥野瑛太さん、井之脇海さんらが加わった。

ここで大きな存在感を放つのが長澤さんだ。

22年前には若手俳優としてゴジラ作品に参加し、現在は日本映画界を代表する俳優へと成長。その長澤さんが、再びゴジラと対峙する。

長澤さんの出演は単なる「シリーズ復帰」というニュースにとどまらない。

1954年から続くゴジラ映画の歴史の中で、時代をまたいでシリーズに帰還する俳優が加わることで、『ゴジラ-0.0』には過去と現在をつなぐ新たな魅力が生まれる。

さらに國村さんら実力派俳優が加わることで、人間側のキャラクターにも一層の厚みが生まれる。怪獣の巨大さを描く一方で、その脅威を前に人間がどう考え、どう動き、どう未来を切り開くのか。

その部分こそ、今回の作品で大きな見どころになりそうだ。

 

予告映像では、野田(吉岡さん)の「私たちは、ゴジラを葬りきれていなかった」という言葉を皮切りに、新たな「鳴神作戦」が動き出す。

長澤さん演じる青山も「新たにプランBを提案してもよろしいでしょうか」と作戦を提示。人類側が総力を結集してゴジラに挑む姿が映し出されている。

『ゴジラ-0.0』は、70年以上にわたって進化を続けてきたゴジラ映画の新章となる。

初代『ゴジラ』から始まり、昭和、平成、ミレニアム、そして『シン・ゴジラ』『ゴジラ-1.0』へと受け継がれてきたシリーズ。

その最新作に、かつてゴジラと出会った長澤さんが22年ぶりに帰還する。

長い歴史を知る俳優と、新たな世代の俳優たちが同じスクリーンに集結することで、『ゴジラ-0.0』は怪獣映画としてだけでなく、人間ドラマとしてもさらなる広がりを見せる。

映画『ゴジラ-0.0』は11月3日より全国公開。北米では11月6日に公開される。