22歳アリーフが 伝説ファイターのサム・エー選手を5回TKO撃破 ONEストロー級ムエタイ暫定王者に輝き 新時代の到来を印象付ける

2026.7.24

【©️ONE Championship 】

ストロー級ムエタイ戦線で、

新たな時代の幕開けを象徴する一戦となった。

7月24日にタイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された『ONE Friday Fights 163』のストロー級ムエタイ暫定世界王者決定戦で、22歳のアリーフ選手(タイ/マレーシア)が、42歳のレジェンド、サム・エー選手(タイ)を5回1分9秒TKOで破り、暫定世界王座を獲得した。


 

 

正規王者プラジャンチャイ選手の負傷による長期離脱を受けて実現した暫定王座決定戦。ムエタイ界の世代交代を占う一戦として大きな注目を集めた。

サム・エー選手はONEでムエタイ・ストロー級、

フライ級の2階級制覇に加え、キックボクシングでもストロー級王座を獲得した名王者。

42歳となった現在もムエタイルールで4連勝中と衰えを感じさせず、

その経験値は世界屈指だった。

一方のアリーフ選手は、2023年4月のONEデビュー以来、ムエタイルールで9勝を積み重ねてきた次世代の有望株。身長とリーチを生かした攻撃を武器に急速に頭角を現し、22歳で世界王座挑戦のチャンスをつかんだ。

試合はアリーフ選手が9センチの身長差を生かし、前蹴りやミドルキックで距離を支配。サムエー選手は得意のローキックやプレッシャーで応戦し、接近戦へ持ち込もうとしたが、アリーフ選手は長いリーチを武器に的確なカウンターを合わせ続けた。

3回にはアリーフ選手の右ストレートでサムエー選手が鼻から流血。それでもサムエー選手は前進を止めず、勝負強さを見せたが、最終5回、左フックから右ストレートの鮮やかなコンビネーションが炸裂。ダウンを奪うと、そのまま猛攻を浴びせ、レフェリーストップを呼び込んだ。

22歳の新星が、ONEを代表するレジェンドをKOで破る衝撃的な戴冠劇となった。

試合後には、負傷欠場中の正規王者プラジャンチャイ選手がリングに登場。

両者はベルトを肩にフェイスオフを行い、互いのベルトへ手を伸ばす場面も見られるなど、王座統一戦実現への期待を高めた。


【文:高須基一朗】