体重超過の常習犯 フルトンが約2.9キロの大幅体重超過で試合中止 相手陣営は激怒「ボクシング界の汚点」 本人大反論「全力は尽くした」

2026.7.25

2023年7月に井上尚弥選手と対戦した

元世界2階級制覇王者のスティーブン・フルトン選手(米国)が、

またしても体重超過で大きな波紋を広げた。


7月25日、オーストラリア・シドニーで行われた133ポンド(約60.3キロ)契約12回戦の前日計量で、フルトン選手は139.5ポンド(約63.3キロ)を計測。

契約体重を6.5ポンド(約2.9キロ)も上回る大幅なオーバーとなり、

同級7位リアム・ウィルソン選手(オーストラリア)との一戦は中止となった。

 

約2.9キロという異例とも言える体重超過は、通常の再計量で対応できる範囲を大きく超えるもので、相手陣営は「最初から体重を合わせるつもりがなかったのではないか」と強く反発。これまでの体重超過とは比較にならないほど深刻な状況に、怒りをあらわにした。

一方、フルトン選手は自身のX(旧Twitter)で批判に反論した。

「体重を作るつもりがないなら、なぜオーストラリアまで来るんだ。責任はもちろん私にある。しかし、私は全力を尽くした」

さらに「138ポンドまで落とした時点で体から汗がまったく出なくなった。133ポンドまで落とせると信じて最後まで挑戦したが、体重計に負けてしまった」と状況を説明し、

主催者や関係者、ファンへ謝罪の言葉も投稿した。

 

今回の一戦は当初、WBA世界スーパーフェザー級挑戦者決定戦として予定されていた。しかし、フルトン選手は21日の到着イベントの時点で減量の苦戦を示唆。

23日の公開練習も欠席し、契約体重を135ポンドへ変更するよう要望したものの、

ウィルソン陣営はこれを拒否。

その後、両陣営は133ポンド契約へ変更することで合意し、

24日の記者会見で正式発表されていた。

それでも最終的には約2.9キロもの体重超過となり、試合は実現しなかった。

フルトン選手は昨年12月、WBC世界スーパーフェザー級王者オシャキー・フォスター選手との世界戦でも約900グラムの体重超過を犯しており、

今回で2試合連続の計量失敗となった。

 

米専門誌『ザ・リング』によると、プロモーション会社の広報担当者は

「この10年間で関わった中で最もプロ意識に欠けるボクサー」と厳しく批判。

さらにウィルソン選手のマネジャー、グレン・ジェニングス氏も「130ポンド契約でサインした以上、その条件を守るのは当然だ。完全にはめられた気分だ。これはボクシング界の汚点であり、到底受け入れられない」と怒りを爆発させた。

井上尚弥選手との世界戦で高い評価を受けた実力者だけに、2試合連続となる体重超過、しかも今回は約2.9キロという極めて重大なオーバーは、競技に対する姿勢を問う声をさらに強める結果となっている。