ワールドカップ初出場 カボベルデ共和国が2戦無敗 驚異の運動量と粘りでウルグアイ撃破寸前、歴史的決勝T進出へ前進

2026.6.22

サッカー北中米W杯で、今大会最大級のサプライズが現実味を帯びてきた。

初出場のアフリカの島国 カボベルデ共和国 代表(FIFAランク67位)が22日、グループH第2戦で強豪ウルグアイ(同16位)と2―2で引き分け、スペイン戦に続いて勝ち点を獲得。2試合連続で格上国を苦しめ、決勝トーナメント進出への可能性を大きく広げた。


 

人口わずか60万人規模の島国が世界の舞台で躍動している最大の要因は、選手たちの凄まじい身体能力と最後まで衰えないスタミナにある。

前半21分、MFK・ピナが約30メートルの直接FKを鮮やかに沈め、カボベルデはW杯初ゴールとなる歴史的な先制点を記録。しかし、その後はウルグアイの反撃を受け、前半終了間際に立て続けに失点。一時は逆転を許し、経験豊富な南米の強豪が試合を支配する流れとなった。

それでもカボベルデは崩れなかった。

後半に入っても豊富な運動量は落ちることなく、全選手がピッチを縦横無尽に駆け回り続けた。相手よりも一歩速くボールへ到達する身体能力、激しい接触にも耐えるフィジカル、そして終盤になっても衰えないスタミナが試合の流れを再び引き寄せる。

後半16分には途中出場のFWバレラが相手のパスミスを見逃さず猛然とプレス。

敵陣深くでボールを奪うと、そのまま冷静に同点ゴールを流し込んだ。90分を通じて走り続けたチーム全体のハードワークが生んだ一撃だった。

終盤はウルグアイの猛攻を受けながらも、選手たちは疲労の色を見せず最後まで体を張り続けた。特に守護神ボジニャは40歳とは思えない反応速度を披露。驚異的な身体能力で次々とシュートをはじき返し、チームを勝ち点獲得へ導いた。

この試合はウルグアイGKムスレラとの「W杯史上初の40歳GK対決」としても注目を集めたが、存在感で勝ったのはボジニャだった。スペイン戦でも好守を連発したベテランは、この日も圧倒的な集中力と運動能力を発揮。カボベルデ躍進の象徴的存在となっている。

試合後、ブビスタ監督は「選手たちは最後まで勇敢に戦った。足をつる選手もいたが、勝利を目指して戦い続けたことを誇りに思う」と称賛した。

もっとも、その言葉以上に印象的だったのは、疲労困憊になりながらも最後まで走り続けた選手たちの姿だろう。人口60万人の小国が世界の強豪を相手に互角以上の戦いを演じている背景には、戦術や精神力だけでは説明できない圧倒的な身体能力と無尽蔵とも言えるスタミナがある。

スペインから勝ち点1、ウルグアイからも勝ち点1。初出場ながら2戦無敗という快進撃を続けるカボベルデは、勝ち点2でグループ3位につけている。

次戦のサウジアラビア戦で結果を残せば、W杯史上屈指のジャイアントキリングとして語り継がれる決勝トーナメント進出が現実となる。