W杯 久保建英選手がチュニジア戦欠場へ それでも揺るがぬ森保ジャパンの底力 優勝候補への試金石に
【©️JFA】
日本代表に再びアクシデントが発生した。
日本サッカー協会(JFA)は、オランダ代表戦で負傷交代した久保建英選手について、MRI検査の結果「左膝の負傷」が確認されたと発表。20日(日本時間21日)に行われるグループリーグ第2戦・チュニジア代表戦の欠場が濃厚となった。
久保選手はオランダ戦の後半、相手選手との接触で左膝を痛めて途中交代。
試合後には車椅子でスタジアムを後にする姿も確認され、その状態が懸念されていた。幸いにもチームからの離脱はなく、現在は早期復帰に向けて治療とリハビリを続けているという。
森保ジャパンにとって、久保選手の存在感は言うまでもなく大きい。
スペインの強豪レアル・ソシエダで中心選手として活躍し、日本代表でも攻撃の起点として君臨。今大会でも世界屈指のテクニックと創造性で攻撃陣を牽引してきた。
しかし、その一方で今回の負傷報道を受けても、日本サポーターの間に過度な悲観論が広がっていない点は注目に値する。
その理由は、現在の日本代表が過去最高レベルの選手層を誇っているからだ。
遠藤航選手や三笘薫選手ら主力を欠きながらも、日本は初戦で優勝候補の一角と目されるオランダ代表と2―2で引き分けた。しかも内容面では互角以上の時間帯も少なくなく、日本サッカーの現在地を世界へ示す結果となった。
かつての日本代表であれば、絶対的エースの離脱はそのままチーム力の低下を意味した。
しかし今の森保ジャパンは違う。
欧州五大リーグを主戦場とする選手たちが複数ポジションに並び、ベンチにも国際経験豊富なタレントが控える。誰か一人に依存するチームではなく、チーム全体で勝利を目指す「総合力型」の代表へと進化を遂げている。
もちろん久保選手の不在は痛手だ。
だが、ワールドカップ優勝を本気で狙うチームであるならば、こうした不測の事態を乗り越えなければならない。
歴代の世界王者たちも大会期間中に主力の負傷や出場停止を経験してきた。
それでも頂点に立てたのは、代役がその穴を埋めるだけの戦力を備えていたからである。
今回のチュニジア戦は、日本代表が真の強豪国へと変貌したかを測る重要な試金石になる。
久保選手という世界屈指のMFを欠いても勝ち切れるのか。
オランダ戦で示した選手層の厚さが本物であるならば、その答えは決して悲観的なものではないはずだ。
むしろ、日本サッカーが長年追い求めてきた「誰が出ても戦える代表」が完成しつつあることを証明する舞台になるかもしれない。
ワールドカップ優勝・・・。
かつては夢物語とされたその目標が、今の日本代表に限っては現実的な議論として語られ始めている。


