広瀬アリスさんが約8年ぶり映画単独主演 余命1年の音楽教師役に挑む『沖晴くんの涙を殺して』

2026.6.18

女優として着実にキャリアの幅を広げてきた広瀬アリスさんが

約8年ぶりとなる映画単独主演作に挑むことが明らかになった。

主演映画『沖晴くんの涙を殺して』は10月2日に全国公開される。


 

原作は、2015年に松本清張賞と小学館文庫小説賞をダブル受賞した作家・額賀澪さんによる同名小説。メガホンを取るのは、人間の繊細な感情描写に定評のある矢崎仁司監督だ。

広瀬さんが演じるのは、末期の乳がんを患い、余命1年の宣告を受けた音楽教師・踊場京香。残された時間を見つめ直すため故郷へ戻った京香は、母校の合唱部を指導する中で、東日本大震災の津波で家族を失い、「喜び」以外の感情を失ってしまった高校生・沖晴と出会う。

怒りや悲しみ、恐怖や哀れみといった感情を閉ざした少年と、死という現実を受け入れながら生きようとする教師。異なる苦しみを抱える二人が向き合うことで、それぞれの人生に新たな意味を見いだしていくヒューマンドラマとなっている。

広瀬さんにとって映画単独主演は、2018年公開の『巫女っちゃけん。』以来8年ぶり。

近年はドラマやバラエティー番組での活躍が続いていたが、

本作では人生の終着点と向き合う難役に挑戦する。

 

広瀬さんは作品について、

「生きるということに直面した京香と沖晴くんの人間物語だと思っています。京香を演じていく中で、自分の弱さも受け入れられるようになった。日常や感情がどれほど愛おしいものなのかを改めて感じた」と撮影を振り返った。

また原作者の額賀さんも、「これまで執筆してきた作品の中でも特に思い入れの強い作品」と語り、刊行直後から進められていた映像化プロジェクトの完成を喜んだ。

近年の映画界では、派手なエンターテインメント作品だけでなく、『生きること』や『感情と向き合うこと』をテーマにしたヒューマンドラマへの評価が再び高まっている。本作もまた、喪失や病といった重いテーマを扱いながら、人が感情を持つことの意味を問いかける作品。