「新生AKATSUKI JAPAN」の輪郭―19歳・田中こころ選手が示した“次代の司令塔”としての覚悟
女子バスケットボール日本代表「AKATSUKI JAPAN」が、ワールドカップへ向けた強化試合で確かな存在感を示した。5月16日、横浜BUNTAIで行われたラトビア代表戦。世界ランキング10位の日本は、同35位のラトビアを98-73で圧倒し、新体制のポテンシャルを強く印象づけた。
その中心にいたのが、背番号26を背負う田中こころ選手だった。
開始直後から日本は、高田真希、渡嘉敷来夢ら経験豊富な主力を軸にテンポの速い攻撃を展開。田中も立ち上がりから3ポイントシュートを沈め、攻守両面で試合の流れを掌握した。
特に第2クオーターは圧巻だった。前線からの激しいプレッシャーディフェンスで相手のリズムを崩し、リバウンドから一気に速攻へつなげる“日本らしいバスケット”を体現。星杏璃の連続3ポイントも飛び出し、日本はこのクオーターだけで30得点を奪取した。
最終的に25点差。
スコア以上に、日本の完成度が際立つゲームだった。
その中で田中は13得点、チーム最多得点を記録。
Wリーグと代表活動への専念を決断し、海外WNBAへの挑戦を見送った若きガードは、試合後、自らのプレーを冷静に振り返った。
「自分たちの速いバスケットを、最初から最後までできたことが良かったと思います。リングにアタックすることも、3ポイントを打つこともできた。でも、もっとシュートを狙えた。もっとアグレッシブにいきたかった」
言葉に浮かぶのは、13得点の活躍にも満足しない向上心だった。
コーリー・ゲインズ監督は試合後、「若い選手をこの舞台で経験させることが重要」と語り、新世代育成への意図を強調。実際、この日の日本はベテランと若手が自然に融合し、新しい代表像を垣間見せた。4ヶ月後のはワールドカップの舞台が待っているが、既に完成形に近づきつつある。
明日17日には同カード第2戦の親善試合が行われる。


