韓国の医療観光が過去最多の201万人 日本人は約60万人で全体の3割、Kカルチャー人気も追い風に

2026.4.27

韓国における医療観光の需要が2026年に入りさらに急拡大している。韓国保健福祉省は、2025年に美容医療などを目的に同国を訪れた外国人が約201万人に達し、前年比71.9%増で過去最多を更新したと発表した。国別では中国人が約62万人で最多。これに続く日本人は約60万人(前年比36.0%増)で、全体の29.8%を占め、存在感の大きさが際立った。診療分野では、皮膚科が全体の62.9%と圧倒的な割合を占め、整形外科が11.2%で続くなど、美容目的の利用が中心となっている。またー唇や眉、さらに頭皮の生え際などへの韓国式のアートメイクも好調を維持。背景には、日韓関係の安定に加え、韓国政府が中国人団体観光客に対して短期ビザを免除した措置があるとみられる。さらに、K-POPをはじめとする韓国の大衆文化やコスメ人気の高まりも、医療観光を後押しする要因となっている。


▪️韓国のアートメイクは医療行為!? 日本との違いと実態を解説

眉やアイライン、リップなどに色素を入れる「アートメイク」。美容施術として人気が高まる一方で、その法的位置づけについては国ごとに違いがある。では、韓国ではアートメイクは医療行為に該当するのか。結論から言えば、韓国ではアートメイクは医療行為として扱われている。皮膚に針を用いて色素を注入する施術であることから、医療行為と判断されており、施術は医師や看護師などの医療従事者に限定される。韓国の保健当局は、アートメイクを含む半永久的な色素注入を伴う施術について、厳格に医療の範囲に位置づけている。そのため、無資格者による施術は違法とされ、摘発の対象となる。一方、日本でもアートメイクは医療行為とされており、医師の管理下でのみ施術が可能とされる。エステサロンなどで無資格者が施術を行うことは認められておらず、この点において日韓の制度に大きな違いはない。ただし、現実の運用面では違いも指摘されている。韓国では美容医療市場の拡大を背景に、医療機関と提携したサロン形式や、法的にグレーとされる形態での施術が存在するとされる。こうしたケースは摘発の対象となる可能性があり、利用者側にも注意が求められる。