【ボクシング】カネロが王座奪還!エンビリの無敗記録を止める完勝劇、13カ月半ぶりの復帰戦でWBC世界スーパーミドル級王者に返り咲く
日本時間11月1日、サウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで行われたボクシングの世界スーパーミドル級タイトルマッチで、サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)が、王者クリスチャン・エンビリ(フランス)に12回判定3-0で勝利。WBC世界スーパーミドル級王座を奪還した。
採点は115-112、116-111、117-110。3人のジャッジ全員がカネロを支持した。
2025年9月のテレンス・クロフォード戦で敗れて以来、約13カ月半ぶりのリングとなったカネロ。左ヒジの手術を経て臨んだ復帰戦で、世界トップクラスの技術と経験を改めて証明した。
一方、これまで無敗を誇っていたエンビリは、プロキャリア初黒星。スーパーミドル級の頂点を巡る一戦は、カネロが再び世界王者としての存在感を示す結果となった。
▪️序盤はエンビリの積極性、カネロは冷静に対応
試合序盤、エンビリは持ち味である前進圧力と手数を生かし、積極的に攻撃を仕掛けた。
対するカネロは、無理に打ち合うことなく、相手の動きを見極めながらジャブやカウンターを繰り出す。エンビリの攻撃を巧みにかわし、距離とタイミングをコントロールするベテランらしい試合運びを見せた。
エンビリが攻勢に出る場面もあったが、カネロは防御から攻撃への切り替えが速く、的確なパンチで応戦。試合の主導権を渡さなかった。
▪️試合中盤の第6ラウンドと第7ラウンドでカネロが流れを引き寄せる
試合が動いたのは中盤だった。
第6ラウンド、カネロはロープ際で右の強打を当て、エンビリの攻撃を一瞬止める。続く第7ラウンドには、鋭い右アッパーを突き上げ、エンビリの体勢を大きく崩した。
さらに、ボディーへの攻撃とカウンターを効果的に織り交ぜ、エンビリの前進を抑え込んでいく。
エンビリは持ち前の攻撃力で突破口を探したものの、カネロの防御と正確なパンチを前に、思うように攻撃を組み立てられない。
第8ラウンドには、エンビリが後頭部への攻撃で減点1を受ける場面もあった。
この中盤の攻防が、試合の流れを大きく左右した。
▪️経験と技術で上回ったカネロが王者の座へ
後半に入っても、カネロは落ち着いた試合運びを継続。ジャブで距離をつくり、相手が踏み込んでくればカウンターを合わせるなど、エンビリの攻撃を封じていった。
エンビリもボディーへの攻撃などで反撃を試みたが、カネロは大きな崩れを見せない。
最終12ラウンドには、カネロの右がエンビリを揺さぶる場面もあり、最後まで試合を優位に進めた。
結果は3者ともカネロを支持する明確な判定勝ち。エンビリの無敗記録に終止符を打ち、WBC世界スーパーミドル級王座を取り戻した。
▪️クロフォード戦の敗北から復活、再び世界の頂点へ
カネロは2025年9月、テレンス・クロフォードとのスーパーミドル級4団体統一戦に敗れ、保持していた主要4団体の王座を失った。
その後、左ヒジの関節鏡手術を受け、長期の休養に入っていた。
今回のエンビリ戦は、そうした経緯を経て迎えた復帰戦だった。
36歳となったカネロにとって、再び世界王者として認められるための重要な一戦。
結果だけでなく、相手の攻撃を読み、
試合を組み立てる能力でも健在ぶりを示した。
■試合結果
大会:The Ring「Mexico Versus The World」
開催日:2026年10月31日(現地時間)
会場:キングダム・アリーナ(サウジアラビア・リヤド)
WBC世界スーパーミドル級タイトルマッチ
○サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)
判定3-0
●クリスチャン・エンビリ(フランス)
判定:115-112、116-111、117-110
※カネロがWBC世界スーパーミドル級王座を獲得。

