UFC = トム・ノーランが元王座挑戦者モイカノを3回TKO!6連勝でキャリア最大の勝利 物議を醸した不可解なレフェリーの判断も試合の焦点に

2026.11.1

 

米国時間10月31日(日本時間11月1日)、米ネバダ州ラスベガスのMeta APEXで開催された「UFC Vegas 123(UFC Fight Night 292)」のメインイベントで、ライト級のトム・ノーラン(オーストラリア)が元UFC王座挑戦者のヘナート・モイカノ(ブラジル)に3ラウンドTKO勝利を収めた。

試合はモイカノが得意の組み技で主導権を握る展開から始まったが、ノーランが打撃とポジションの切り替えで流れを引き寄せ、最後は強烈なグラウンド&パウンドで決着。フィニッシュタイムは3ラウンド1分28秒だった。

ノーランにとってはUFCでの初メインイベントを勝利で飾るとともに、連勝を6に伸ばす大きな一勝となった。

 


▪️序盤はモイカノが強力な組みと寝技で圧倒


試合開始直後、モイカノは強烈なボディーキックを繰り出すと、すかさずタックルでノーランをテイクダウン。背後に回り込み、ボディートライアングルで身体を固定した。

さらにリアネイキッドチョークを狙うなど、得意のグラウンド技術を発揮。ノーランは防御に追われる時間が続いたが、極められることなく第1ラウンドを乗り切った。

第2ラウンドに入ってもモイカノは組み技で攻勢を維持。再びテイクダウンを奪い、バックポジションからチョークを狙うなど、試合をコントロールした。

しかし、ここで試合の流れを左右する出来事が起きる。

 


▪️レフェリーのスタンドアップ判定が物議


第2ラウンド終盤、モイカノがノーランの背後を制し、ボディートライアングルでポジションを維持していた場面で、レフェリーのダン・ミラグリオッタが両者にスタンドを指示した。

モイカノがバックポジションを維持し、打撃やチョークを狙っていた状況だっただけに、

この判断には物議を呼んでいる。

モイカノが約2分半にわたってバックポジションを維持していたことは判定上、優位性を示す判断もできるが、審判は、一定時間の動きなしと判断してのブレイクだった。

スタンドアップの判断に疑問を呈する見方もある。

この場面を試合の重要な転換点として取り上げ流メディアも多く、

試合後にはレフェリーの判断を批判する選手たちの反応も報じている。

スタンドに戻ったノーランは、直後に攻勢へ転じ、

モイカノにダメージを与える膝蹴りをヒット。

さらにパンチをまとめ、試合の流れを大きく変えた。

 


▪️3ラウンドにノーランが逆転TKO


第3ラウンド、ノーランはハイキックや膝蹴りを織り交ぜて攻撃を仕掛ける。

モイカノも再びテイクダウンを狙ったが、今度はノーランがポジションを入れ替えることに成功。

上から強烈なパンチを連打し、グラウンド&パウンドでモイカノを追い込んだ。

最後はレフェリーが試合を止め、ノーランのTKO勝利が決定。

試合終了は3ラウンド1分28秒だった。

試合後、ノーランは「おそらく、自分が予想していた以上の結果だ」と勝利を振り返り、神への信頼や試合に向けた準備についても語った。

また、「この相手と戦いたかった。今の自分の仕事はこれであり、それをやり遂げた。次にUFCが誰を用意してくれるとしても受け入れる」と、今後の対戦にも意欲を示した。

 


▪️ライト級で上位進出へ大きなアピール


ノーランは今回の勝利で戦績を12勝1敗とし、連勝を6に伸ばした。

一方、敗れたモイカノは21勝8敗1分。

元UFCライト級王座挑戦者として実績を持つベテランだが、

今回の敗戦は今後のキャリアにもマッチメイクのスケジュールにも

大きく影響を与える可能性がある。

ノーランにとって、経験豊富な元王座挑戦者を相手に挙げた今回の勝利は、

ライト級上位戦線への進出をアピールする重要な結果となった。

 



■大会結果
大会名:UFC Vegas 123(UFC Fight Night 292)
開催日:2026年10月31日(米国時間)
会場:Meta APEX(米ネバダ州ラスベガス)
メインイベントライト級 ワンマッチ
トム・ノーラン vsヘナート・モイカノ
3ラウンド1分28秒 TKO