赤井英和さんの長男・英五郎選手が32歳で現役引退を決断 プロ6勝5敗、東日本新人王を経て「夢を見るのを止めない」
元プロボクサーで俳優の赤井英和さん(67)の長男、
赤井英五郎さん(32)が、プロボクサーとして現役を引退することを表明した。
32歳の誕生日を迎えた9月22日、自身のSNSで「プロのボクサーとして引退することにしました」と報告。約5年間のプロキャリアに区切りをつける一方で、「夢を見るのを止めないし、挑戦することを止めない」ともつづった。
今回の決断は、単純に敗戦を理由として競技から離れるものではない。本人は引退を伝える文章の中で、ボクシングを続けることで得られた自身の変化と、これからも挑戦を続けていく意思を明確にしている。
▪️20歳から始めたボクシング 五輪への道からプロへ
英五郎さんがボクシングを始めたのは20歳のときだった。
父・英和さんがプロボクサーとして活躍した後に俳優へ転身したこともあり、ボクシングとの縁は注目を集めたが、英五郎さん自身もアマチュア選手として競技に打ち込み、2021年東京五輪出場を目標に掲げていた。
しかし2019年11月の全日本選手権でその夢が途絶えると、プロ転向を決断。
さらに左足アキレス腱断裂や左手首の手術などを乗り越え、アマチュア時代から練習を続けていた帝拳ジムから2021年9月にプロデビューを果たした。
▪️プロ6勝のうち5KO 23年には東日本新人王
プロ転向後は着実にキャリアを積み上げ、2023年には東日本ミドル級新人王を獲得。
最終的なプロ戦績は11戦6勝(5KO)5敗となった。
そして今年7月、A級8回戦に初めて臨んだ。
ヤン・ユセル選手(韓国)との71.0キロ契約8回戦では2回TKO負け。
試合後には「今までの負けよりもちょっと精神的に大きいですね」と振り返り、今後について考える時間が必要だという思いも明かしていた。
それから約2カ月。
32歳の誕生日を迎えた日に、英五郎さんはプロボクサーとしてのキャリアに終止符を打つことを公表した。
英五郎さんが今回の引退表明で印象的なのは、競技人生を単純な勝敗だけで振り返っていないことだ。
自身の文章では、必ずしも最初から技術に恵まれていたわけではなかったとしながら、競技を続ける中で「できなかったことがゆっくりできることになってきた」と説明。
日々の練習や試合に向き合う中で得られた小さな進歩こそが、大きな喜びにつながったという。
そして「今でも、強くなれる気がする」と記し、年齢や敗戦によってボクシングへの思いが消えたわけではないことを強調した。
現役を退く理由を示しながらも、競技を通して培った「強くなりたい」という気持ちは残っている。
所属する帝拳ジムの本田明彦会長やトレーナー陣、家族、友人、スポンサー、そして応援してきたファンへの感謝も表明。
その上で、英五郎さんはボクシングについて「私に多くのことを教えてくれた。そして間違いなく私を強くしてくれた」と振り返った。

