【卓球】松島輝空&張本美和、崖っぷちから大逆転!北朝鮮ペアにフルゲーム勝利 指揮官「負けたと思った」

2026.9.23

【©️日本卓球協会】

愛知・名古屋アジア大会の卓球混合ダブルスで23日、19歳の松島輝空選手と18歳の張本美和選手(木下グループ)が、北朝鮮のウ・テリョン、ピョン・ソンギョン組を3―2で破り、3回戦進出を決めた。

11―13、14―12、7―11、12―10、11―2。先に2ゲームを失い、第4ゲームでは7―10とマッチポイントまで追い込まれる展開。それでも若き日本ペアは最後まで攻撃の手を緩めず、土壇場から試合をひっくり返した。

中沢鋭監督は試合後、「苦しすぎる。負けたと思った」と振り返りながらも、2人の粘り強い対応を評価した。

 

▪️第4ゲーム7―10から5連続得点 流れを変えた松島のチキータ

試合は序盤から日本ペアにとって難しい展開となった。

第1ゲームを11―13で競り落とすと、第2ゲームも接戦となったが、松島選手の強烈なフォアドライブなどで得点を重ね、14―12で奪い返した。

しかし第3ゲームでは、北朝鮮ペアのサーブへの対応に苦戦。7―11で再びゲームを失い、後がない状況に追い込まれた。

そして最大の山場となったのが第4ゲームだった。

7―10とマッチポイントを握られ、あと1点で敗戦という場面。それでも松島選手のチキータを起点に日本が反撃すると、そこから5連続得点。12―10でゲームを奪い返し、勝負を最終ゲームへ持ち込んだ。

最終第5ゲームでは序盤から日本ペアが主導権を握り、11―2。苦しい試合を最後は一気に突き放して勝利を手にした。

 

▪️北朝鮮ペアへの情報は限られていた

今回の対戦で日本側を苦しめた要素の一つが、相手に関する情報の少なさだった。

北朝鮮は国際大会への出場機会が限られているため、対戦前に得られる映像やプレー情報も多くない。

中沢監督によると、女子のピョン選手については、2024年パリ五輪女子シングルス準々決勝で早田ひな選手と対戦した映像があったという。一方、男子のウ選手については「あまりなかった」と説明した。

実際、試合ではウ選手のサーブへの対応に苦戦。相手の特徴を十分につかめないまま、ゲームを進めなければならない難しさが表れた。

 

▪️「2人とも最後まで輝空のチキータを信じた」

中沢監督は、相手のツッツキやストップに対して工夫を重ねたものの、思うように機能しなかったことも明かした。

それでも、松島選手と張本選手は攻撃の軸を崩さなかった。

「2人とも最後まで輝空のチキータを信じて、つなげてできたことが今日勝てた要因」

指揮官がそう振り返ったように、苦しい局面でプレーの軸を失わなかったことが、終盤の逆転につながった。

特に第4ゲームの7―10から5連続得点は、技術だけではなく、劣勢でも攻撃を続ける精神力が求められる場面だった。

 

▪急成長の️10代ペアにとって大きな経験に

松島選手と張本選手にとって、今回の勝利は単なる3回戦進出以上の意味を持つ試合となった。

相手の情報が限られ、サーブへの対応にも苦しみ、さらにマッチポイントまで追い込まれた。それでも最後は自分たちのプレーを信じて勝利をつかんだ。

中沢監督も「自信はかなりついたと思う」と2人の成長を期待している。

厳しい状況から逆転勝利の経験は、今後の国際舞台でも活きてくるはずだ。