『バイオハザード』新作映画 世界興収170億円の初速 シリーズ史上最大の幕開けを記録
人気ゲームを原作とする実写映画『バイオハザード』の最新作が、世界の映画市場で大きなスタートを切った。
9月18日に北米などで公開された新作は、オープニング3日間で全世界約1億830万ドル(約170億円)を記録。北米では約6000万ドル(約94億円)、海外市場では約4830万ドル(約75億8000万円)を売り上げ、実写映画シリーズ史上最高となる世界オープニングを更新した。
2002年から続いてきたシリーズにとって、まさに新章の幕開けを印象づける数字となった。
▪️北米で約6000万ドル 過去シリーズ記録を大幅更新
北米市場での勢いは特に際立っている。
公開前夜のプレビュー興行だけで約880万ドルを記録すると、公開初日には前夜分を含めて約2630万ドルを売り上げた。
そして週末3日間で約6000万ドルに到達。北米週末興行ランキングでも首位に立ち、2010年公開の『バイオハザードIV アフターライフ』が持っていたシリーズ最高のオープニング記録を大きく更新した。
世界興収も約1億830万ドルに達し、シリーズ過去最高だった『バイオハザードV リトリビューション』の世界オープニングを上回る結果となった。
さらに海外メディアによれば、本作は北米以外でも62市場から約4830万ドルを積み上げている。
今回の新作が興味深いのは、単に過去作品の記録を塗り替えただけではない。
物語の中心となるのは、シリーズでおなじみのゲームキャラクターをそのまま主人公に据えるのではなく、医療品の配送員ブライアン。
特殊能力を持たない普通の人物が、ラクーンシティで想像を超える事態に巻き込まれていくという設定で、ゲームシリーズを知らない観客でも入りやすい構成になっている。
ソニー・ピクチャーズの公式紹介でも、本作は「完全新作」の物語として、ブライアンが一夜のサバイバルに巻き込まれていく姿が描かれるとしている。
シリーズの知名度を生かしながら、新しい観客層を取り込む設計が今回の大きな特徴といえそうだ。
▪️『バーバリアン』『WEAPONS』のザック・クレッガー監督が新たな色を加えた
メガホンを取ったのは、『バーバリアン』や『WEAPONS/ウェポンズ』で知られるザック・クレッガー監督。
『WEAPONS/ウェポンズ』では北米オープニング約4350万ドルを記録していたが、今回の『バイオハザード』では約6000万ドルまで伸ばし、自身のオープニング記録も更新した。
クレッガー監督はゲーム版『バイオハザード』のファンとして知られており、従来の実写シリーズをそのまま踏襲するのではなく、ゲームをプレイしているような緊張感を映画へ取り込むアプローチを採用している。
海外メディアでも、ホラー、アクション、ユーモアを組み合わせたテンポの良い演出や、ゲームプレイを思わせる映像表現が注目されている。
▪️ゲーム原作映画の可能性を広げる一本に
ゲームを原作とした映画は、原作ファンの期待と映画としての独立性をどう両立させるかが大きなテーマになる。
今回の『バイオハザード』は、シリーズのブランド力を受け継ぎながら、新主人公を中心に物語を組み立てた。
その結果、北米で約6000万ドル、世界で約1億830万ドルというシリーズ最大規模のオープニングを記録。
しかも、批評家と観客の双方から高いスコアを獲得している。
単に過去作品の続きを描くのではなく、「バイオハザード」というタイトルを使って新しい入り口を作ったことが、今回の興行を支える一つの要素になっている可能性がある。
▪️日本では10月9日公開 IMAXなど多彩な上映形式も
日本での劇場公開は10月9日。
日本語吹替版では下野紘が主人公ブライアンの声を担当する。
さらに本作はシリーズ初の「Filmed For IMAX」作品として製作され、IMAX、Dolby Cinema、4DX、SCREENXなど複数の上映形式で公開される予定だ。
上映時間は約90分。ソニー・ピクチャーズによる公式情報でも、ブライアンを演じるオースティン・エイブラムズを中心に、ザック・チェリー、カーリ・リース、ポール・ウォルター・ハウザーらが出演している。
北米で始まった記録的なスタートが、日本でどこまで広がるのか。
ゲームから始まった世界的コンテンツが、2026年の映画市場で再び大きな動きを見せている。

