ONE FF 169 = 川上叶選手がONEデビュー戦で完勝 SB2階級王者が豪州の新鋭バダトを判定撃破、世界の舞台で鮮烈スタート

2026.9.4

【©️ONE Championship 】

シュートボクシング(SB)で2階級を制した川上叶選手(龍生塾)が、

世界最大級の格闘技団体ONE Championshipの舞台で鮮烈なデビューを切った。

川上選手は9月4日、タイ・バンコクのルンピニースタジアムで行われた「ONE Friday Fights 169 」に出場。フライ級キックボクシングで、オーストラリアのイザヤ・バダトと対戦し、3ラウンドを戦い抜いて判定3-0で勝利。

ONE初参戦という大きな舞台でも持ち味のテクニックと試合運びを発揮し、海外の強豪を相手に主導権を握ったまま勝利。SBで積み上げてきた実績を、

ONEのリングでも示す結果となった。


 

▪️SBで2階級を制した実力者がONEへ

川上選手は2016年8月にプロデビュー。

2019年11月にはSB日本バンタム級王座を獲得し、

さらに2022年4月にはSB日本フェザー級王座も手にして2階級制覇を達成した。

その後もRISEやK-1など他団体に参戦し、安本晴翔選手、京谷祐希選手、斗麗選手ら国内の実力者と対戦。異なるルール、異なる団体の強豪を相手に経験を重ねてきた。

2025年には山田虎矢太選手を破った一方、山田彪太朗選手との再戦では

僅差の判定で敗北。

さらに同年12月のS-CUP世界フェザー級トーナメントでは、

後に優勝を果たす安本晴翔選手との初戦で判定負けを喫していた。

それでも川上選手は再び世界の舞台へ進出。

今回、ONEから初めて声がかかったことで、新たなキャリアのステージに踏み出した。

ONE公式も、川上選手について「元2階級シュートボクシング王者」と紹介しており、

豊富な国内経験を持つ実力者として今回の一戦を位置付けていた。

 

▪️対戦相手は21歳のオーストラリア新鋭

ONEデビュー戦で向かい合ったのは、21歳のイザヤ・バダト。

若さと勢いを持つオーストラリアのファイターで、2026年4月にONEの大会へ初登場すると、指田烈を1ラウンド1分14秒、頭部へのヒザ蹴りでKO。

鮮烈なONEデビューを飾っていた。

ONE公式も今回の川上戦を、バダトにとって「プロモーション初戦での勝利に続く次のステップ」と位置付けており、川上にとってはONEデビュー戦から勢いのある若手との対戦となった。

バダトは左右のローキックを軸に、パンチからボディーへの攻撃をつなげるスタイルを持ち、後ろ蹴りなどの大技も持ち味。ONE初戦でKO勝利を挙げているだけに、川上選手にとって決して簡単な相手ではなかった。

 

▪️1Rから川上が多彩な攻撃

試合が始まると、前進してプレッシャーをかけるバダトに対し、

川上選手は冷静に距離をコントロール。

相手のローに合わせるように蹴りを返しながら、

ハイキック、三日月蹴り、ワンツーなどを繰り出した。

一方的に打ち合うのではなく、相手が前へ出てくるタイミングを見極め、ステップを使って攻撃を外す。

長年の国内トップ戦線で培ってきた試合運びが、ONEデビュー戦でも光った。

 

▪️2Rはジャブと右フックで試合を支配

2ラウンドに入っても流れは川上選手。

バダトが攻撃に出ると距離を外し、そこからジャブで一定の距離を確保。

さらに右フックを的確に当て、相手の前進を止めていく。

蹴りの攻防でも川上が先手を取り、バダトの動きに対応しながら着実にポイントを積み重ねた。

試合が進むにつれて、バダトの動きにも変化が見られ始める。

川上選手が序盤から積み重ねてきたローキックなどの攻撃が蓄積をしているのは明らかで、バダトが前へ出る勢いを徐々に失っていった。

 

▪️最終ラウンドも冷静に攻撃を捌いて手数で対応

3ラウンド、後がないバダトは前へ出て反撃を試みる。

しかし、川上選手は慌てない。

右フックをヒットさせて相手の動きを止める場面を作ると、

バダトが繰り出したバックハンドブローにも冷静に対応。

最後まで大きくペースを崩すことなく、3分3ラウンドを戦い抜いた。

判定は3者とも川上選手を支持。

判定3-0で勝利し、ONEデビュー戦を白星で飾った。