大谷翔平選手に新たな「首」の異変 右上腕から首にかけて力が入らない感覚…浮上する頸椎への懸念 「しびれ」なら神経症状の可能性も

2026.9.4
【©️Los Angeles Dodgers 】

ドジャース・大谷翔平選手のコンディションに、新たな懸念が浮上した。

ロバーツ監督が9月3日(日本時間4日)の試合前会見で明らかにしたのは、これまで公になっていなかった「首」の異常だった。

大谷選手はこの日、7月30日のマリナーズ戦以来となる31試合ぶりのスタメン落ち。ロバーツ監督は、大谷選手について「右上腕と首のまわり」に違和感があり、

さらに以前から抱えている左膝にも問題があると説明した。

特に気になるのが、右上腕から首にかけての症状だ。


 

▪️「しっかり力が入らない」首から腕に広がる違和感

ロバーツ監督によれば、大谷選手が訴えていたのは、単なる疲労感とは少し異なる症状だった。

「しっかり力が入らないという感覚だった」

さらに大谷選手は試合中、腕を振ったり、顔をしかめたりしながら、何とか身体を“反応させよう”としていたという。

この説明から見えてくるのは、単純な打撃不振だけではない。

首から腕にかけて違和感があり、なおかつ「力が入りにくい」という感覚があるのであれば、筋肉だけではなく、神経が関係している可能性についても慎重に確認する必要がある。

一般論として、頸椎の椎間板が神経を圧迫する「頸椎椎間板ヘルニア」では、首の痛みに加えて、肩や腕に痛み、しびれ、感覚異常、筋力低下などが現れることがある。

もちろん、大谷選手が実際にヘルニアを発症していると確認されたわけではない。

しかし、もし今回の「違和感」が単なる張りや筋肉痛ではなく、首から腕にかけての「しびれ」や「力が入りにくい」という神経症状を意味するのであれば、首の状態がどこまで詳しく検査されているのかは気になるところだ。

 

▪️打撃不振の裏側に身体的な問題か

もう一つ見逃せないのが、最近の打撃成績だ。

大谷選手は8月17、18日のロッキーズ戦で2試合3本塁打を放ち、6年連続となる30本塁打に到達した。

ところが、その後は急激に状態が変化。

直近12試合では本塁打、打点ともにゼロ。打率は.130、OPSは.494と苦しい数字が並んでいる。

さらに前日の試合では今季初となる1試合4三振を記録した。

もちろん、打撃不振には投手の攻め方やタイミング、疲労などさまざまな要因がある。

ただ、今回ロバーツ監督が明らかにした「右上腕から首にかけて力が入りにくい」という身体的な異変を重ね合わせると、単なるスランプとして片付けていいのか、という疑問も残る。

強い打球を生み出すためには、下半身から体幹、肩、腕へと力を連動させる必要がある。

首や肩周辺に神経症状がある場合、本人が意図していなくてもスイングの動きや力の伝達に影響する可能性がある。

だからこそ、今後の大谷選手を見るうえでは「何本打つか」だけではなく、「身体が正常に反応しているのか」という点にも注目する必要がありそうだ。

 

▪️ロバーツ監督はIL入りについては否定「日々の状態を見て判断」

現時点で、ドジャースは大谷選手を負傷者リスト(IL)に入れることを考えていない。

ロバーツ監督は「負傷者リストについては今は考えていない」と明言し、今後については日々の状態を見ながら判断する方針を示した。

つまり、現段階では長期離脱を前提とした状況ではない。

一方で、4日(日本時間5日)以降の出場については未定。

これは大谷選手の身体が、日によってどのように反応するのかを見極めながら慎重に判断する段階に入ったことを意味する。

特にロバーツ監督が「昨夜の彼の様子を見れば、休養が必要だったのは誰の目にも明らかだった」と説明している点は重い。

大谷選手自身には出場したいという強い意志がある。

しかし、身体がそれについてこなければ、本来のパフォーマンスを発揮することは難しい。

 

▪️そして気になる「首」投手復帰にも影響するのか

大谷選手にとって、首から右腕にかけての状態は打撃だけの問題ではない。

今季は3年ぶりに開幕から二刀流に復帰したものの、左膝や右前腕の問題もあり、7月4日以降は打者に専念している。

8月22日にはライブBPで登板するまで回復し、シーズン中の投手復帰への期待も高まっていた。

ところが、ここに来て新たに首の異常が明らかになった。

投球動作は、下半身から体幹、肩、肘、手へと力を連動させる極めて複雑な動作だ。

首や肩、腕に神経症状が存在するのであれば、投手復帰を考えるうえでも無視できないポイントになる。

だからこそ、今回の「首の違和感」は、大谷選手の今後を考えるうえで非常に重要な情報になる。

▪️「しびれ」があるのか!?今後の最大の焦点

現時点で明らかになっているのは、「右上腕から首の周辺に違和感があり、力が入りにくい」というロバーツ監督の説明までだ。

大谷選手本人が、具体的に「しびれ」を訴えているのか。

首から腕にかけて痛みや感覚異常があるのか。

そして、MRIなどの画像検査を受けているのか。

このあたりは、現時点では公表されていない。

仮に今後、「しびれ」「感覚の異常」「筋力低下」といった症状が確認されるのであれば、頸椎周辺の神経への影響を含め、より詳しい医学的評価が必要になる可能性がある。

特に大谷選手の場合、打撃だけではなく投球復帰という大きなテーマも抱えている。

だからこそ、目先の1試合に出場できるかどうか以上に重要なのは、身体の異変を正確に把握することだ。

大谷選手は今季、129試合で打率.279、30本塁打、80打点、OPS.906を記録している。

数字だけを見れば、依然としてリーグを代表する打者であることに変わりはない。

それでも、ここ数試合のパフォーマンスと、今回明らかになった「首から右腕にかけての異変」を考えれば、いま必要なのは無理に出場を続けることではなく、身体の状態を見極める時間なのかもしれない。

ドジャースは現時点でIL入りを否定している。

しかし、「ILに入らない」ということと、「問題がない」ということは同じではない。

大谷選手の首に何が起きているのか。

単なる疲労なのか、筋肉や関節の問題なのか、それとも神経に関係する症状なのか。

今後、症状の具体的な内容や検査結果が明らかになれば、

大谷選手の打撃、そして二刀流復帰の行方を左右する重要な情報になる可能性がある。